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■社会|巷に溢れるできる人の本、一体できる人とは何だ?

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できる人が何をするかという本、需要があるらしい!

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あなたは、できる人になりたいか

本屋さんにいけば、とにかく多いのが「できる人」はこんなことをしていると書き綴った類いの本である。また、他にもPCやその他技術書の類いにも”できる”のタイトルは氾濫している。そんな「できる」を信じて買い求めた人も多いはずである。何を隠そう当該ユーザーもかつて技術系のその類いの本を買ったが、すぐにはできなかった。

最近のできる本から:できる人はなぜ、本屋で待ち合わせをするのか?

すぐ「できる」は嘘であった。出版元は、それはあくまでタイトルであって中身を保証する物ではないと言うに違いない。また、できるは、本人のやる気と同義語であるとも言うかも知れない。本人のやる気次第ということであれば、何もできる本でなくてもいいんじゃないかと思うが、如何に。

それでもPCやその他技術書の「できる」本は初心者の入り口という役割を担って、世の中の役には立っている。そのように考えることができる。

気になるのは、ビジネス関係の「できる人の本」である。これについては、何故か如何わしい本が多いように思う。タイトルだけ見れば、コントのネタかと思うような本もある?。一定の需要を見込んでネタをでっち上げたのではないかということもできる。

「できる人の本」を片っ端から購入し熟読すれば、できる人になれるのか。それに関しては、はなはだ疑問である。そもそもできる人とは何だ。どんな人を想定しているかでその意味もずいぶんと違ってくる。まず言えるのは、何かに秀でていても人間性はできてないという人も多くいる。

とにかく人間性は疎かにしていいから、何かに秀でていたい。または他人よりも優れていたい。それによって、あわよくば給与に差が出るはずだし、出世するかもしれない。そんな未来を夢見て、「できる人の本」を購入しているのか。とにかく働く人の悩みは尽きない。そんな悩みにつけ込んでいくのが、「できる人の本」なのではないか。

あくまで想像であるから何とも言えないが、そんな推測もできる。

「できる人の本」は、「ダイエット本」と同じ類いである

とにかく、できるをキーワードにした本は、ずーと出版され続けている。たぶん。なかなか廃れそうもないところを見ると一定のニーズを満たしている訳である。時代は変わり、購入する年齢層も、また趣向性も変化したと思われるが、何か根本のところで変化していないのか。そうでもなければ、「できる人の本」が出版され続ける訳が無い。

同じ様に手を変え品を変えて続いているのが、「ダイエット本」である。これもまた、時代は変われども一定の需要があるようである。「できる人の本」と「ダイエット本」は、出版社にとっては、部数が見込める数少ない貴重なジャンルに違いない。

「できる人の本」の読者は、果たしてそれを参考に実践しているのだろうか。その結果は如何に?。そこにこそ興味がある。「ダイエット本」では過去のものに関しては、その功罪が指摘されているが、「できる人の本」についてはあまり聞かない。どなたか調べてみたらどうかと、なんてことを意味も無く思いついた次第である。あしからず。

ついでに、「できる人」たちの特徴まとめ(NAVERまとめ)から、以下の文言を紹介したい。フィンランドの小学生が作った「議論のルール」だそうである。

1)他人の発言をさえぎらない
2)話すときは、だらだらとしゃべらない
3)話すときに、怒ったり泣いたりしない
4)わからないことがあったら、すぐに質問する
5)話を聞くときは、話している人の目を見る
6)話を聞くときは、他のことをしない
7)最後まで、きちんと話を聞く
8)議論が台無しになるようなことを言わない
9)どのような意見であっても、間違いと決めつけない
10)議論が終わったら、議論の内容の話はしない

大人にこそ、これを実践して頂きたいと思うが、如何に。そうすれば、明日からでもあなたはできる人になれるかも。違うか。

できる人は、何処に!

できる人というのは、人によって見方や感じ方が違うはずである。

例えば、当該ユーザーは、できる人=一流という位置づけである。したがって、数はけっして多くない。また、実際に仕事ぶりに接した人の場合に限る。有名人であっても知らない人の場合は、あくまで「できる人」らしいとしか思わない。何故ならば、有名人の場合、結果を知る事ができても過程を伺い知る事ができないからだ。

これまで「できる」と思わず感じた人は、結果も出すが、そこに至る過程が素晴らしかった。アイデア、企画力、交渉力、実行力などビジネスの現場ではひとつの能力ではなく複数の絡み合う能力が実際は必要である。生意気であるが、そのように思っている。違うだろうか。

では、そんな「できる」人は何処にという訳で、個人的に知る範囲でご紹介したい。なお、会社名や個人の名称は省きます。ただし、知る人は知るでなんとなく分かるかもしれません。

一人目の「できる人」

まず、はじめに紹介するのは、住宅の企画・販売会社を80年代に創業し、2000年代には上場を果たしたB社のN社長である。ちなみにこの会社の住宅は、とてもニッチな市場を対象にしている。

それは、いわゆる別荘と呼ばれるものである。

一般住宅と比べてニーズはけっして高くはない。しかし、そこに特化して開発した商品は、いまでは特異な存在感を放っている。コンセプトは、自然派住宅といった。これは、あくまで木という素材にこだわり、自然に生まれた木を通して環境(別荘は主に緑豊かな場所が立地)に溶け込むことを意味していた。たぶん。

商品開発、事業戦略、マーケティング戦略の先頭には社長がいた。かれは、アイデアを具体化する能力があった。たとえば、自社の目指す商品開発マップがあった。対象顧客とそれに対応する商品がポジショニングされたものである。

これが実に明確に示されていた。それは社長が自ら書いたものであった。まるで、スティーブ・ジョブズがアップルに復帰し商品開発をユーザー別に4つの商品カテゴリーに絞り込んだのに似ていた。しかし、それは真似ではない。なぜなら、それを見たのは90年代半ばであり、ジョブズの復帰はたしか96年ではなかったか。

商品開発に対する確固たる信念、それを貫くための戦略の構築と実行という文字にすれば容易く見えるが、実際には困難な作業を推進させて、それを積み重ねて現在に至っている。

自然という言葉、あるいは環境に着目したのは慧眼であった。また、一部のトレンドセッターによるエコとスローライフという流れも功を成した。自らが起こした流れではないが、ベクトルが正しかったことが証明されたのであった。

その結果、上場を果たし市場で独自のポジションを獲得した。売上規模は住宅大手に比べれば微々たるものであるが、それでも一目置かれる存在となった。社長は規模は追わない、継続することが大事と言っていた。(たぶん)

それは、自社の商品である木の家は、経年美化(年を重ねる事で生まれる美しさ)こそがイノチであると言っていたことに通じていた。

以上が、当該ユーザーが「できる」と思った人の概要である。実は、うろ覚えの部分もあり正確さに欠けている。補足する意味で記憶にある「できる」人の特徴を以下に整理します。

<異端の住宅メーカーの「できる」人の特徴>

1. 几帳面で正確さを重んじる
2. マーケティング力(広義の意味で)に優れている
3. 1に準じるが、数字の把握に長じている
4. カリスマ性がある
5. 流行を追わない
6. 多くの人とは違う何かを追い求めている
7. 見掛けより本質を重視する

まだあったと思うが、思い出せない。とにかく、いまでも鮮烈に覚えているのはアイデアや企画力がありながら、数字に強かったことである。数字は眺めているだけで頭に入ってくるとか言っていた。

二人目の「できる人」

そして、二人目の「できる」人はオタク系ビジネスBの創業社長K氏である。この人は模倣からビジネスを拡大させた。模倣したのは「アニメイト」という老舗のオタク系小売りチェーン店である。ただし、アニメではなくゲームを前面に打ち出した。いわゆる差別化という訳である。しかし、やってることは変わらなかった。

元証券会社の社員だった社長は、決断力があった。証券会社でトップセールスを誇ったという(自らが言っていた)ことから、説得力もあった。創業からすごい勢いで事業を拡大させて、僅か4年(3年だったかも)でマザースに上場した。

創業まもなく、すでに上場を目標としていた。模倣した「アニメイト」は上場はしない方針であった。そこが大きく異なっていた。

オタク系Bの事業ブランドは、G(店舗名)という名称を掲げていた。しかも、当初より商標を登録していた。ありきたりといえる名称であったが、登録したのは先見の明があったというしかない。また、この社長はネーミングの才があった。

とにかく、めざといというしかない。キャラクターショーという業界の展示会を始めるとそれを成功させている。これは、オタク系と言われるアニメやゲームに端を発したキャラに特化した展示会であった。ありそうでいてなかったものであった。

これができたのも、社長の決断力、思い込みの強さ、そして周囲を納得させる説得力にあったはずである。しかも、決断から実行までのスピードが速い。大企業なら稟議を回しているうちに沙汰止みになったりするが、そんなことは彼の辞書にはなさそうである。決断したが最期、後はやるしかない。

そんな彼も勢い余ったか。または行き過ぎたのか。突然、事業の先行きに不安が過りだした。しかし、ここで彼はふんばり、事業をなんとか整理しながら軌道修正をした。そして、その後に彼は創業した会社を去った。

そして、その後が社長の面目躍如の場である。なんと、すぐに別会社を立ち上げると、今度はカードゲームに特化した会社とした。早速、商品開発するとすぐにテレビCMを打ち始める。それも半端の無い、しつこいくらいの頻度で露出した。流行ってる感を打ち出すにはスピードがイノチと言わんばかりであった。

あれよあれよ言う間に事業規模は拡大し、数十億まであっという間であった。いまでは、たぶん百億を超えているに違いない。なんと、あの新日本プロレスも傘下に収めて新規事業も順調だとか。あとは、かつての轍を踏まないでいけるか。それは神のみぞ知るか?である。

<オタク系で二度も創業し成功した「できる」人の特徴>

1. 大言壮語ができる
2. 考えるより、まず行動する
3. 決断の早さ
4. 実行力がある
5. 思い込みが激しい
6. 周りに惑わされない
7. マーケティング力に優れている
8. 見掛けをあまり気にしない
9. 説得力がある
10. 自信がある(様に見える)

以上、、取り敢えず思いつくままに書いてみたが、上記内容は必ずしも正確ではない事をお断りしておきます。記憶に基づいていますが、正確かどうかを問われるとあまり自信は無い。しかし、概ね間違ってもいないはずである。

ちなみに、一人目の社長はその会社に在籍(短かった)して垣間見たことである。二人目の社長は、外部の取引相手として垣間見たことである。また、過去の記憶であり現在のことは、それは知る由もありません。あしからず。

冒頭写真:異端の住宅メーカーの製品「ワンダーデバイス」

<できる人はなぜ、本屋で待ち合わせをするのか?>
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