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■社会|アベノミクスの行く末 日本の崩壊か?

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株は高いが実質どうなの、やがて来るのは阿鼻叫喚の声!?

アキラ

希望のない国、それが日本の未来の姿かも!

最近、日本銀行が異次元の金融緩和に踏み切った。これによって株式市場はどーんと一気に跳ね上がった次第である。海外もこれを評価し株高となったようだ。さて、これからである。果たしてこの先はどうなる?。それが問題だ。

たしかに株式は高くなり年末に掛けては、1万8千円も視野に入ったとか。しかし、相変わらず変化なしなのが、右肩下がりの一般大衆の消費動向である。懐を閉めたというよりも、お金の使い方を熟慮した結果のような気がする。

消費増税後の税収が増えたとは聞いていない。どうなのさ実際のところ?。実質賃金は下がってるというし、一部大企業がどんだけ賃上げしても追いつかないぞ。そんな気がするが、如何に。さらには、一部大企業の賃上げは下請け企業のコスト削減に繋がるとか言ってる人がいる。

とすれば、下請け企業は賃下げせざるを得ない。ということはトータルで見た実質賃金は、良くてプラマイゼロか、概ねマイナスにしかならないのではないか。

消費動向は対前年比マイナスに張り付いたまま、賃金は一部を除いて下げ止まり、物価は上がり続けている、株は高いが儲かっているのは一部富裕層のみ、高級高層マンションは売れているが一般にはなんの関係はない。そんな具合にあるのが現在の日本である。

さらなる消費増税にまっしぐらに見える政府、官僚であるが、一体どこにその目論みの到達点はあるのか。財政を健全化するというが、税収が増えなければ元の木阿弥である。いや元の木阿弥で済めばいいが、マイナスということも考えられる。

何故ならば、上記した実質賃金の上がり目は見込めないようだからだ。企業の多くは海外にシフトしているし、そこでいくら儲けても国内の人件費に充てるはずがない。国内市場は、どうみても先行きの見通しが悪いとしか言いようがない。

お金がなければ、消費を控えるのは当たり前である。それが自己防衛である。しかし、政府や官僚はそうは思っていないようだ。なんとかなると思っているのだろう。もはや、面子を保つために増税に向かってまっしぐらか。

また、最近では労働派遣法の改正に向けて与党は積極的である。これは、派遣を使い倒してもいいと認める法律らしい。大企業が、ウハウハで待ちかねた法律である。なんせコストという人件費を削減できるし、その結果利益が増える。そうすれば経営幹部に配分するお金が増えるという具合である。

経営幹部は、自分がその地位に居る間にできるだけ高い給料を得たいと思っている。それには短期で利益を出し、自分の給料に反映させることが必要である。そして、もっとも手っ取り早いのが人件費を削減することだ。

なんだかんだ言い繕ってもそういう事に違いない。なお、あくまで個人の見解であり、特別な根拠はありません。あしからず。

このような事を考えると、日本の未来はとても良いとは思えない。むしろ、悪い方向にいくのが当然のように思えてくる。

労働へのやりがいを無くした若者が向かうのはどこか。それは自ずと良からぬ事に違いない。2000年代からずーと続く振り込め詐欺のごとくである。いくら警察が締め付けても一向に無くならないのは何故か。その根底にあるのが、行き場を無くした若者達にあるのは間違いない。

今後は、派遣では食っていけないことは明らかだし、そうであれば一攫千金に賭けるしかない。どんどん悪の道へ向かう若い人が増えそうである。

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増税しても税収は落ち込んでいるとか。(株式日記と経済展望より)

日本の未来は無法地帯か

その結果は、果たしてどうなるか。ここから先は想像によることをお断りしておきます。そして、なんの根拠も無いことである。

まず、やりがいを無くすとはどういうことか。それは投げやりになることと同義語である。たぶん。これまで日本の街中は綺麗、清潔と言われてきた。しかし、これからの日本には、そのような概念は喪失することになる。マナーやルールの自覚は、日本の良い面とされてきた。

しかし、それも失われていくだろう。何故なら、若い人達には希望が無くなるからである。一部のエリートに成り損ねたら、もはや高望みはできない。チャンスの目さえないという世界になるからだ。

極端にいえば、1%のエリートと99%の従属者である。99%の従属者はほんの少しの落ち度でも首になり職を追われる。エリートは一生エリートのままである。

やりがいもなく、希望も持てない従属者の中からは、当然のようにアウトサイダーとなる者が多数出てくる。そして、先陣を切ってアウトサイダーになった者は、かつての職場からリクルートし新参者を増やして行く。

したがって、従属者の中にも区分が出来てくる。エリートから金をせびり従属者を締め付ける役割をする者達、従属者の仕事を仕切る口入れ屋、ドラッグなどの違法薬物を扱うディーラー、高利の金貸し、その他の違法な行いの諸々にかつては一般人だった者が参入していく。

もはや、やくざやその周辺との際も無い状態となる。

そこまでいくと街は当然のように汚くなる。誰も街のゴミなど気にしない。何故なら、そんなことより自分のことで精一杯だからである。今日を生きる、それしか目的はない。明日はないことと思って一発勝負に出る者が多く出てくる。

成り上がるには、賭けに打って出るしかない。

一方、エリートは安泰かといえばそうでもなかった。エリートの住む地域にも、従属者たちの自暴自棄な様が伝染していた。高級マンションの周辺にはゴミが散らかり放題となり、それを嫌ってエリートが移転したマンションの空き室には違法占有の輩が住みついた。そうなると高級とは言えなくなり価値もガタ減りとなった。

そんな高級物件が徐々に増えて高級高層マンションはスラム化していった。

そんなスラム化した元高級マンションを取りまとめ、一括で売却する商売人も現れた。その資金はエリートが出していた。エリートは転んでも只では起きない。

治安は悪化する一方であり、それを止める手だてはもうすでに遅かった。エリートは、それでもなお何とかなると思っていた。アウトサイダーのボスと手を組み、さらなる締め付けをしようとしていた。

それにはもはや我慢の限界に達した従属者の一部から革命の狼煙が上がる。その狼煙の印は、あっという間に広がっていく。そして、それは明治維新以来の革命の様相を示していた。その結果は如何に。

まだ、時間はあると感じるときほど、実際は時に遅しである場合が多い。エリートの行く末は、従属者の行方は、またアウトサイダーは何処へと向かうのか。

日本の未来は、モーニング娘。が歌った様にはならない。そう覚悟しといた方が身のためかもしれない。いやはや。

<AKIRA(1)大友 克洋 >
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