高度の清廉性?そんなの嘘だろうがー!
ばかばかしいにもほどがある。そう思った人達も多かったに違いない!
去年、某テレビ局と今更言うまでもなく「日本テレビ」の女子アナに内定していた女子学生が、どこかのクラブ(女性が接待する方の)でバイトしていたことを自己申告したところ、「高度の清廉性」に欠けるとして内定を取り消されていた。その後、この事案は裁判沙汰となって世を騒がせていたのは記憶に新しい。
そして、年を跨いでようやく決着がついたようである。裁判所の和解勧告によって和解が成立し、当初の内定どおり女子アナとして採用されることになったとか。女子学生にとってみれば、単に元にもどっただけであるが、日本テレビはそのホンネとタテマエを世間にさらけ出し、イメージを毀損した結果となった。
それもこれも、「女子アナには高度の清廉性が求められる」として内定を取り消した日本テレビの人事担当幹部の時代遅れの決定にあったのは言うまでもない。とにかくその理由が、いまの時代にそぐわない事夥しいにもほどがある次第であった。
その決定を下した人事担当者は、もしかして明治生まれか?とすれば100歳超えてるか。これはジョーダンであるが、そんな思いがするほどに時代錯誤としか思えない。「清廉性」、しかも「高度の」とは良く言えたもんである。その判断をした当人にそれがあるか否や。聞きたいもんである。
さらにいえば、どんだけ視聴者をバカにしてるかである。いまどきの視聴者が女子アナを清廉だと思ってる訳がないだろうに。だいたい、女子アナといえば、高額年棒の野球選手をいかに手玉にとるかしか考えていない、高度の清廉性とは対極に位置する女性であると思って間違いない。(その他にはサッカー、実業家など)
ということを視聴者は、すでに知っている。ほんとーだぞ!。
これは言い過ぎかと思ったが、いやそうではあるまい。これまでに多くの実績を女子アナは残してる事から、一般視聴者だって気が付いてる訳である。それでも女子アナが話題になり、または人気があったりするのは芸能の世界とおなじく、一定のお約束の元に楽しんでいるに過ぎない。
人事担当者は、採用後にクラブ勤務がばれてスキャンダルになったらやばいと考えたかもしれない。ある意味では、そんなリスクを回避する手段としてタテマエを前面に押し出したのだろう。
いかにも人事という部署ならではの発想であると思われる。だいたい人事は、無難が一番、学歴と試験の結果でしか人の能力を判断していない。正確にはそれしかできないと言ったほうがいいか。そのうえで、たとえ能力があっても異論、反論で和を乱すような人材などもってのほかと考えている。違うか。
それはさておき、そんな人事担当者も実はクラブで女性をはべらかして酒を飲んでいる。実は、タテマエとの乖離が一番激しいのが人事担当者である。たぶん間違いない。なお、当方の経験値での判断では、90%ぐらいは当たってるはずだ。
人事の判断が、企業を、いや日本を破滅させるかもしれない。などと思うぐらいに人材の劣化を招くことにしか機能していないのが、現在の日本企業の人事部ではないかと思う。これは女子アナの内定取り消しとは直接的には関係ないが、間接的には当たらずとも遠からずのはずである。違うか。
女子アナ内定を取り戻した女子学生の今後の健闘を期待します。また、清廉などは期待していないので、野球選手でも芸能人とでもいいから、どんどん話題を提供してください。
元TBS女子アナ小島さん、冷静に事態を分析する!
元TBSアナウンサーの小島慶子さんが、女子アナ内定取り消し問題に関して意見を述べている。その冷静なまなざしと客観的な分析には、さすが伊達に長く女子アナをしていないと思うしかない。
彼女曰く、女子アナは「箱入り娘プレイ」だそうである。プレイだけに、嘘であることが当然である。しかし、同時にそれを知りながら、暗黙の了解のうえで楽しんでいる。それが女子アナに課せられた使命であるとか。
プレイを楽しむには、事前に嘘がばれていたのではお楽しみは半減する。したがって、クラブで接客業をしていた女性が女子アナになることは、その前提が崩れることになり、プレイが成り立たなくなる。
それ故に、今回の問題は起きたのだと小島さんは分析している。詳しくは、以下のリンク先まで。
日テレ女子アナ内定取り消し騒動の根底に「箱入り娘プレイ」(ポストセブン/小島慶子)
なかなかに鋭いご指摘である。その業界に居なければ分からない事であり、また言えないことであろう。だから、彼女の意見はかなり信憑性はあると思われる。
最期に、小嶋さんは次のように言っている。
女子アナの幻想は、それで萌える一部のオヤジのためにあるだけ。これを機に「もう、このプレイいらなくない?」と言っていいと思う。“いい子を演じ続けるのは誰のため?”って。
これはまさに正鵠を射た意見であった。違うか?
冒頭写真:笹崎里菜さんは「ミス東洋英和2011」に輝き、ファッション誌の読者モデルなどとしても活躍。女子アナ内定取り消しで話題に!(出典:machiawase-bijo)
<人事破壊―その後10年そして今から/日下 公人 (著)>
日本の会社の人事風土には世界に誇るべき利点や美学が山ほどある。なのに崩壊の危機に瀕している訳は、古い制度にすがりつく者、うわべだけの中途半端な改革で済まそうとする者が多いからだ。時代が確実に変わったことを認め、しがらみを排し、ゼロから人事制度を構築し直せば道は開ける。
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