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■音楽|Suchmos お洒落なサウンドが知性派の女性に大人気だとか

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ルーツは、アシッドジャズ

 J-POPは、どちらかというと苦手な方である。がしかし、この「Suchmos」の音楽は、なんの問題もなく心地良くさせてくれた。そのサウンドを新鮮だと感じたが、一方ではどこかで聴いた覚えがあるような…とも感じていた。

 あとで知ったが、Suchmosのメンバーたちは、80年代に流行ったアシッドジャズや、ジャミロクワイに影響を受けたそうだ。どおりで、おじさんの感性にも問題なく訴求してくるものがあったはずだ。

 Suchmosのサウンドは、老練といってもいいような渋さを醸し出している。しかしながら、かれらは平均年齢が僅か23歳という若さだそうだ。いったいこの先どこへ向かっていくのか、それが気にかかる。

湘南発、クール&モダンなサウンドが心地いい

 Suchmosのメンバーは、神奈川県湘南地区の出身だそうだ。若いミュージシャンにありがちな、変に奇をてらったところがなく、実にクールな趣があるのは出身地のせいかもしれない。かれら自身は、湘南を田舎と言っているが、そのイメージは、対岸の千葉県と比較すれば雲泥の差があるはずだ。

 千葉県出身の当方が言うのでそれは間違いはない。湘南に対する僻みといえば、それまでであるが、自然と発するクールな佇まいは真似ができないものだ。

 Suchmosは、2016年の音楽シーンで一番注目されたバンドであったらしい。そういえば、セレクトショップの「ビームス」が40周年を記念した動画を製作しているが、そのなかにもSuchmosは登場している。

 また、ビームスが製作している「プランB」というサイトでも、Suchmosを取り上げている。このプランBの企画で、渋谷・宮下公園でライブを行っているが、その模様が実にいまの渋谷らしい雰囲気を醸し出している。

<PLAN B とは?>
​ 音楽を生業とするアーティストと様々なクリエイター同士の自由な” 創造力 “が交差するとき、一体どんな作品が生まれるのだろう。今年、40周年を迎えるBEAMSの提供により、予測不能の番組『PLAN B』が7月より発足する。

 ライブでのSuchmosは、クールに、ときにホットにサウンドを奏でている。それはまるで、いまという時代を反映しているかのようだ。それは気のせいかもしれないが、多くの観客もそれを感じたのではないだろうか。

 音楽は、ときに時代を映す鏡となるからだ。違うか。

 Suchmosの音楽性については、アシッドジャズ、ヒップホップ、ロックといろいろあるようだが、かれらは音楽のジャンルにこだわらないと言っているので、聴く方もあまり音楽性云々を気にする必要はないだろう。聴いて感じることができれば、それが最良となる音楽だと思われる。

 また、音楽も然ることながら、かれらの佇まいになんとなく新しい雰囲気を感じ取ることができる。それは、前述したように奇をてらう見た目ではなく、ごく普通の様相でありながらも、全体として漂う雰囲気に存在感があるからだ。

 とくに印象的なのが、ボーカルの立ち居振る舞いやファッションにある。ペラペラのジャージー(アディダスか)を引っ掛けて、飄々とした態度を見せている。一見するとふた昔前の湘南のチンピラ(実際に見たことはないが)みたいだが、サウンドに乗せて歌い出すと実に魅力的な歌声を聴かせてくれる。

 とにかく、見た目とはかけ離れた実力がある、この意外性が実に渋すぎるとしか言いようがない。これを端的にいえば、カッコイイということだ。

Suchmos(サチモス)の概要ーー
 Suchmos(サチモス)は、2013年1月に結成された全員神奈川県出身の6人組ロックグループ。そのサウンドはACID JAZZ、HIP HOPなどブラックミュージックにインスパイアされており、実に幅広い世代から支持されている。バンド名の由来は、ルイ・アームストロングの愛称であったサッチモから引用。

 2015年4月発売、1st E.P.「Essence」の鮮烈なデビューから、間髪入れずリリースした1st ALBUM「THE BAY」で一気に知名度がアップ、Apple Music Best of 2015 「ベストニューアーティスト」に選出され大きな反響を呼んだ。

 LIVEチケットは軒並み入手困難になるなど、今最も注目すべき日本のニューウェーブ。(SPACE SHOWER MUSIC/YouTubeより引用)

 リーバイスとのコラボ映像、音楽とジーンズが似合いすぎるぜ!

写真引用:リアルサウンドより
http://realsound.jp/2016/05/post-7600.html

<アシッドジャズについて>
 1980年代に英国で発生したジャズのスタイル。その基本姿勢は「ジャズで踊る」ということにあった。ジャンルとして捉えると範囲が広く、一概にこれと言うことはできない。端的にいえば、70年代のソウルやファンクにジャズ流のアレンジを加えたものといえるだろう。

 また、アシッドジャズの中心人物だったDJジャイルス・ピーターソンが、仲間と共同で立ち上げたレーベルの名前にもなっていた。

 アシッドジャズと称されたバンドは、グルーブ感や生音にこだわり、多くのバンドがライブを重視していたとか。そういえばSuchmosも、ライブを重視していると語っていた。

詳細は以下で
ジャズ?ファンク?“アシッド・ジャズ”とは?

THE BAY Suchmos
若い人に人気と言われているが、そのルーツから中高年も十分満足させてくれる音楽だ!
THE BAY

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