その小顔は本物ですか
小顔の元祖は、安室奈美恵さん
女性の約85%は、いまより「小顔」に見せたいと思っているそうだ。
女性の間で小顔が俄然注目されるようになったのは、いつ頃からだろうか。わりと最近ではないかと思うが、違うだろうか。
そう思って調べてみたところ、小顔ブームのきっかけをつくり、小顔=美人、または可愛い、という美の方程式を成立させたのは、どうやら安室奈美恵さんであるらしいことが分かった。これには思わず納得である。
巷にアムラー現象を生んだ彼女は、たしかにかなりの小顔である。そして、身長158センチながら、8頭身のスタイルの良さを生み出している。
安室さんの顔の大きさは、一説によると17センチしかないといわれる。それは、あまりに小さすぎるので、ある意味では都市伝説かもしれないが。
とにかく、小顔が俄然注目され始めたのは、安室さんが登場した90年代以降ということになる。80年代までは、顔が大きいことを気にはしても、それをどうにかしようとする一般的な風潮はなかったそうだ。
なぜなら、80年代までは「小顔」というキャッチーなワードが生まれていなかったからだ、という説が有力である。
安室奈美恵さんの登場により、一気に小さい顔が注目されて、小顔というワードが生まれて時代の趨勢に躍り出た。それ以降、「小顔」は女性の美の基準のひとつとして定着したと言っても過言ではないだろう。
そして、小顔は女性のビューティビジネスの幅も広げていった。小顔メイク技術、小顔矯正エステ、小顔プチ整形、小顔ローラーなどのグッズ類、等々。
元を辿れば、安室さんが小さい顔に生まれたことにあった。理由は、そればかりではないと思うが、大きなきっかけを安室さんが提示したことは間違いない。そして、時代と女性の気分がマッチングして大きなムーブメントを起こした。
世の女性たちは、安室さんの小顔に羨望の眼差しと幾多のため息をついた。なんとも罪な女、それが安室奈美恵ということもできる。あしからず。
メイクアップでつくる、擬似小顔テクニック
物理的に小顔に変えるには、大変な手間が必要であり、また費用もばかにならない。また結果もどうなるかわからないし、元にもどすことも不可能である。そんな不安もなく、安心・安全に小顔にする技術があるようだ。
それがメイクアップで小顔に見せるという擬似小顔テクニックだ。
メイクアップというのは、女性が化ける技術が進化したものいえる。そのテクニックは、絶えず進化し世の女性の要望に応えようとしている。
現状の顔を、色彩や陰影、視覚的な錯覚などを利用し、メイクアップで理想の小顔に見せるというものが、動画で紹介されていた。
それによると顔型は、主に5つに分類できるそうだ。卵形、ベース型、丸型、面長、四角型となっている。このなかで、小顔の理想は「卵形」であるとか。よって他の顔型は、擬似的な「卵形」を目指してメイクアップを施していく。
小顔メイクの基本は、顔の中心から周辺に広げるようにメイクを施すことだそうです。顔全体を均等にメイクすると小顔ではなく、顔が膨張して見えるとか。
以下は、動画から抜粋した小顔メイクの手順です。詳細は上の動画をご覧ください。
まずはじめに、下地を塗っていきます。下地を塗ると仕上がり感が違うそうです。
下地の次は、ファンデーションを塗っていきます。顔の中心から周囲に広げていきます。
パウダーを振りかけていきます。これも顔の中心から周囲に広げて、次に大きめのブラシで余分なパウダーを落とします。
まゆを描いていきます。なだらかに長めに、そして太めに描いていきます。
フェイスカラーパレットを使って理想の卵形に近づけていきます。まずチークを薄めに頬骨の下あたりから楕円形で斜めに塗っていきます。次にハイライトを塗っていきます。さらに、シェーディングパウダーで影を付けていきます。
小顔メイクの仕上がり
小顔になったかどうか、正直よくわからないが、モデルさん(risaさん)のビフォー&アフターがとても素晴らしい。仕上がりは、とても綺麗である。失礼ながら、おなじモデルさんとは思えないぐらいだ。ちなみに、risaさんの顔型はベース型だそうです。
モデルさんの顔形がいいとはいえ、さすがプロならではのメイクアップである。
女性は、なぜ小顔を目指すか
女性の85.4%が「今よりも小顔に見せたい」と思っている。
ある調査によると、女性の小顔への関心の高さがうかがえる。なぜ、女性はそれほどまでに小顔になりたい、あるいは見せたいか。
そこには、女性ならではの理由が垣間みえるようだ。小顔であれば、全体のバランスがよく、また痩せて見える。そして、ヘアースタイルやファッションの幅も広がるという具合だ。だから、女性のあいだで関心が高いのも頷ける。
さらにいえば、「日々の生活の楽しさをもっと充実させたい」ということに繋がるだろう。しかし、思えば女性は大変である。体型ならば、ダイエットすれば変化するが、顔はいくらダイエットしても、たいして効果は望めない。
なにしろ、顔は動かしがたい骨格で形成されているからだ。
それでも、女性の美しくなりたいという永遠のテーマの前では、それをなんとかしようと考えるのが至上の命題となる。
そして、小顔メイクの技術や、その他の方法が編み出されていく。
「小顔」に関する意識調査/ユニ・チャーム
80.3%の女性が、「小顔になりたい」と回答。その理由として、体型のスタイル・バランスが良く見える」「やせて見える」と、見た目に関するものが上位にランクインした。85.4%の女性が、「今よりも小顔に見せたい」と回答。そのうち「小顔になる、もしくは小顔に見せる」ために、何か努力や工夫をしている女性は、全体の約4割ほどである。
「小顔になる、もしくは小顔に見せる」ために、何か努力や工夫をしている女性の約4人に1人は、小顔に見せるためにマスクの着用が有効と考える。
80.3%の女性が、「小顔になりたい」と回答。
小顔になりたい理由の上位は、「体型のスタイル・バランスが良く見える」「やせて見える」と、見た目に関するものであった。
このように女性は小顔をずいぶんと気にしているようだが、男性目線からすると女性が小顔であるかどうかは、たいした問題ではない。それよりも会話やしぐさ、そして感情表現などが豊かである方が、ずーと魅力的だと感じるはずだ。
たしかに小顔の女性は、どこか胸をキュンとさせるものがある。しかし、それが女性の魅力のすべてとは思わない。小顔づくりにせいを出すよりも、自分自身の内容を深める方がより有益と思われるがいかに。
あくまで個人的な見解であるが、綺麗とか、可愛いと感じるのは、なにも顔ばかりで判断している訳ではない。前述したように、会話やしぐさ、感情表現や気遣い、そしてやさしい笑顔があれば男性として言うことはない。
小顔に気を使うのもいいが、できれば「内面の女性らしさも忘れないでほしい」と中高年のオジサンは切に願います。
参考:小顔に関する意識調査/ユニチャーム
外部サイト関連記事:安室奈美恵が概念ごと創りだした罪作りな「小顔ブーム」と女の業
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