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■デザイン|21世紀のオフィス空間とデザイン

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経営者のデザインコンシャスが高い!

アップルが壮大な円盤型の新社屋を建築中であるのは、有名である。シリコンバレーの多くの会社はIT系企業であり、それらの企業の経営者はおしなべてデザインコンシャスが高いそうである。

最近のトレンドは、自社の文化や価値観を表象するためのデザインとする傾向が強いと、オフィス空間を専門とする、「Studio O+A」というデザイン会社のチーフデザイナーは語っている。

意識・価値観が乏しい日本のオフィス

かつて、というか割と最近と記憶するが、日本ではオフィスを無くす方向で進んでいたように思うが違ったか。個々のデスクを無くし、共同デスク(というかテーブル?)にしてしかも場所も日々異なるといった、経費削減と合理性しか考えられないようなオフィス空間がマスメディアで報じられていた、と記憶している。

しかも、会議やミーティングは、椅子のないテーブルで立ったまま行うという内容であった。あれは、その後どうなったのかしら。その企業は、大躍進を遂げたのだろうか?。たぶん、あのオフイス空間はどこかのコンサルタントが勧めたに違いない。あれこれ、理屈を捏ねくり回し、そして経営陣は経費削減になることで一発OKしたに違いないだろう。

日本のIT系やその他の企業群が、アップルやサムソンに世界で今一歩立ち後れている現状は、このあたりの価値観の違いにあるのではないかと感じる次第である。


ライト設計 ジョンソンワックス本社 これは最近ではない!

オフィスのビジョン化がトレンド!

前述したチーフデザイナーが語る、最近のトレンドを要約すると次のようである。オフィス空間をよりオープンにしていく、それによって作業場であり、かつ商業空間であり、居住空間や遊び場でもあるという境界の曖昧なものとなっているようだ。何故、シリコンバレーの企業群がオフィスへのデザインコンシャス(意識)が高いか。

それは、人材の確保がキーポイントになっているようである。優秀な人材は、報酬だけでなく会社の持つ意識・価値観を重視するようである。したがって、会社側はビジョンを明確に示す必要性がある。それが、オフイスへのビジョンの表象化へと繋がっているようだ。

前述したように、かつて日本ではオフィスを無くす試みがされていた。これは、デスクワークのオンライン化、モバイル環境の進展などによりもはやオフィスはいらないと判断されたのである。しかし、それは早計であり、あまりに物事を単純化して考えてやしないか。と思うのである。働く人々の心のありようを考えていないに違いない。

人間は機械ではないのである。前述したチーフ・デザイナーは次のように語る、いま、オフィスの役割は新しいかたちで見直されています。人と直接コミュニケーションをするなかで偶発的に何かをひらめいたり、人と一緒に何かを考え、つくり上げていく場としてオフィスの重要性が増しているのです。という事のようである。

日本の会社が、このような環境になるには、まだまだ遠い道のりであるだろう。いや、もしかしたらこないかも知れない。

参考文献:ワイアード
http://wired.jp/2013/04/01/o-plus-a-interview/

以下、リンクのワイアードの内容は次のとおり。
「次なるでかいこと」というわけで、クラウド/シェア/ソーシャルビジネスの鍵を握るビッグプレイヤー、amazonのジェフ・ベゾス、映画『ソーシャル・ネットワーク』でおなじみのショーン・パーカー、そしてFacebookの影の黒幕とも言われる投資家ユリ・ミルナーに加え、家電の革命児ジェームズ・ダイソンが、それぞれの過去・現在・未来を大いに語り、21世紀のビジネス/マネジメントの新しいヒントを授ける。

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