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■書籍|海野弘 スパイの世界史

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かつて歴史の行方を決したスパイがいた!

スパイの世界史 (文春文庫)
人はなぜスパイになるのか。マタ・ハリ、アラビアのロレンス、ゾルゲ、冷戦時の情報戦…。闇に生き、情報に命をかけ、裏切りに散っていったスパイたちの20世紀!
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巷を騒がすCIAの情報漏洩は、古今東西変わらぬ出来事か

現在、米中央情報局CIAの元職員が、米国の諜報活動を漏洩したことで騒がれている。この人はどうやら、IT情報システムに関連する担当らしい。しかし、やってるだろうなと思っていた事が、いざ現実となるとやはり驚きである。まるで、映画「ボーン・アイデンティー」に描かれたネット監視体制のようなものがシステム化されていたとは、現実は映画よりも奇なりである。

ま、ある意味では、ちっとも不思議でも何でもない世界なのだろう。

その筋の専門家にしてみれば、何をいまさらという感じだろうし、また、他国からの批判には、お前には云われたくない!。という気持ちなのではないか。オバマ大統領も、みんなやってることだからというニュアンスのコメントをしている。

オバマのいうとおり、たぶん中国もロシアもその他の国も規模は違えども、何らかの行動はしているはずである。もっとも、その行動はグローバル化やインターネット社会の進展に伴い多少複雑化したことは否めないだろう。かつてスパイといえば、知性のみならず頑健な肉体も重要な素質だったはずである。

例えば、007のように銃を撃ったり、格闘したりする能力である。しかし昨今では、どうも違うようである。現在のスパイには、なによりITの知識に長けた能力が必要なようである。それは、システムに入り込んで情報を引き出すことが何よりも重要性が高いからに違いない。

とにかく現在では、あらゆる重要な情報もデジタル化されて保存する世界である。このような世界では、コンピューターやネットの知識がないと情報を獲得するのもままならない。したがって、現在のスパイには一見するとオタクのような風体の輩が多いのかも知れない。ま、勝手な想像であるが。

しかし、それでは何とも味気ないし、ロマンを感じられない。スパイといえば、女性を口説くテクニックに長けており、且つ格闘も強い、そんな肉体派が望ましい。そんなスパイ像であって欲しいもんである。オタクなスパイでは、絵にならん!、コメディーにしかならんと思う次第である。

そういう問題ではないことは認識しているが何か物足りなさを感じるのである。しかし、それも時代の流れか。どうやら、かつては脇役であったものが主役に躍り出たようである。

かつて、世界を騒がせたスパイがいた。それは世界が戦争もしくは冷戦状態にあった時に活躍した。例えば、マタ・ハリやゾルゲ、川島芳子もそうだろう。彼、彼女達は、活躍したあいだは有名ではなかったはずである。逮捕されたり処刑された後、後世となって有名となった。

ところが、昨今のスパイはどうやら違うらしい。例えば、ロシアの女スパイとして有名になった人は、故国に帰った後プーチンの引きもあり、政府関係の要職に就き、現在では会社経営者であると何かで読んだ。そして、現在、騒がしている元・CIA職員である。彼はロシアへの亡命を図っているところである。

いずれにしろ、これでアメリカはサイバーテロ等の問題で中国に強く出られなくなったのではないか。なお、途中で何か論点がずれたように思うが、あまり深く考えて書いてる訳じゃないので仕方がない。とオバマ大統領のように開き直っておく。

以下は、英国の秘密情報機関MI6の関連本!

全機密文書の閲覧が許され実現した、設立100年、初の正史。いま明かされる有名無名のスパイたちの栄光と挫折。

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