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■社会|フジテレビの凋落が止まらない!その理由はいかに

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栄枯盛衰を地でゆくフジテレビ

かつての栄光も、どこへやら。いまでは4位が定位置か!

 フジテレビは、80年代から00年代まで、実に約30年間にわたってテレビ業界のトップに君臨していた。(一時期、日テレに王座を譲っていた)

 しかし、その栄光もいまや何処へと消えてしまった。栄枯盛衰をまさに絵に描いたような凋落ぶりである。フジの凋落のきっかけは、2011年の韓流偏向に疑義を呈した俳優の高岡蒼甫氏のツイッターであったのは、言うまでもない。

 その後、フジテレビへの疑問の輪は広がり、ついにデモが行われている。しかし、フジテレビは、それを「たいしたことはない」と高を括っていた節がある。

フジテレビ抗議デモ(ウィキペディア)
2011年7月に俳優の高岡蒼甫が、Twitter上でフジテレビの番組編成が韓国に傾斜していることを批判する書き込みを行った。その後事務所を解雇された。これに端を発し、8月にデモ主催団体が、「フジテレビの偏向放送に対する抗議」「フジテレビはニュースなど複数の番組を通じK-POPに対し過度に時間を割いており、韓流人気を誇張している」と主張するフジテレビ抗議デモが行われることになった。

 この問題は、単に韓流偏向だけでなく、放送という公共性の有無が問われていた、と言っても過言ではなかった。

 この韓流偏向疑惑以降、フジテレビはテレビ界の王者から転落し、いまだに右肩下がりを続けている。「たいしたことはない」という上から目線による、視聴者軽視が招いた自業自得の結果であったと思われる。

 それは、まさに自明の理であるに違いない。しかし、関係者はそう思っていなかった。例えば、某タレントなどは「嫌なら見るな!」とフジを擁護した。それは、顧客である視聴者に言ってはならないことであった。

 その一言で判るように、フジテレビおよび強い結び付きにある関係者を含めた全体で、視聴者を軽んじていたのは、間違いないだろう。

 マーケティングの観点から捉えても、「嫌なら見るな!」は言語道断であり、それは死活問題と同義であったはずである。ところが、フジテレビはなんの問題にもせずに、いずれ視聴者は忘れてくれるだろうと、ここでも高を括ってしまった。

 フジテレビは、結局なんの対策も打たずに時の流れに身を任せてしまった。

 あれから約5年、上記したように直近の視聴率では4位に転落してしまった。振り返れば、「テレビ東京」がすぐそこまで迫っている。

 フジテレビの凋落の原因に関して、いろいろと専門家が指摘しているが、端からみるとその内容は本質を突いていないとしか思えない。

 肝心要のところをボカしている。それは何かといえば、2011年問題の要である「韓流偏向と視聴者軽視」というフジの姿勢であるのは言うまでもない。

フジテレビは、2011年問題を決着させることが先決である!

 専門家は、「チャレンジスピリットの欠如」などときれい事を言っているが、実はそんなことは、いまさら言うまでもない。それよりも、フジテレビがリ・スタートを切るには、まず2011年問題の本質を解決することだと思われる。

 具体的には、放送内容を過度に偏向し「顧客=視聴者」を誘導しようとしていた、ということを認めることにある。

 なにしろフジテレビはいまだに、なんの説明もなく、真実を明らかにしていない。その姿勢こそ、視聴者が離れた真の原因であるに違いない。

 しかし、フジは懲りていない。なぜなら、いまでも過去の栄光のままにテレビ制作を続けているからだ。芸能プロにおんぶに抱っこのキャスティングや、往年のヒット番組などの流れにある企画で良しとしている。

 ニュース番組の司会に、女性を意識した見てくれだけのキャスターを配して、その後経歴詐称で降板を余儀なくされたり、踏んだり蹴ったりを自演している始末である。それも、いまだ過去を引きずったままであることを露呈している。

 最近では、女性に大人気のはずの福山雅治を主役にしても、視聴率がまったく取れない体たらくである。女性のことなら、任せておけとばかりに、かつての栄光をここでも引きずったままである。

 フジが、他のテレビ局と競争ができる体質にするには、もう猶予はあまりない。過去の栄光にすがる幹部連中の一掃と、外部からの血の導入、そして栄光を知らない若手の抜擢、それぐらいしないと競争もできないと思われる。

 フジテレビは、凋落してもなお、不動産やその他の事業で儲けているといわれる。それを考えると、テレビ本体の復活は遠いと思わざるを得ないが…。

ドラマもバラエティーもニュースも全滅火だるま状態のワケ
2016年5月31日 サンデー毎日

 長らくテレビ界の「覇者」だったフジテレビの視聴率が下げ止まらない。このところ視聴率のトップ争いから遠ざかってはいたが、ドラマと番組の一部を衣替えした今年4月期は、ついに4位へと転落。一体、どうしたのか?

「フジが視聴率争いで上位にいるのは当たり前」―。そんな時代が長く続いた。ところが、ここ4年は苦戦中。昨年の年間視聴率争いでは、全日帯は日テレ、テレビ朝日に次ぐ3位に着けたが、ゴールデン帯とプライム帯ではTBSに抜かれてしまい、4位に転落。

 今年に入ってからも視聴率は好転せず、1~3月の順位はそのままだった。

 テレビ局の業績は視聴率と軌を一にするため、収益も悪化。16年3月期は本業の稼ぎを示す営業利益が特に落ち込み、前期の107億5000万円から55億600万円へと激減した(フジ・メディア・ホールディングス決算説明資料より)。

 はたして、フジテレビが復活する日が来るのだろうか。

 ちなみに、「平家」が復活しなかったのは言うまでもありません。

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