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■社会|LINEは同調圧力を生み出し、異端者狩りのツールともなる

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コミュニケーション中毒の日本

人間は意外と進化していないかも

 昨今では、何かというとコミュケーションが重要だとする傾向が顕著である。それは日本だけでなく、世界的な傾向と言っていいだろう。そして、コミュニケーションという概念は、強迫観念となって人々の精神深くに根付いてしまった。

 なにしろ老若男女に限らず、フェイスブックやツイッターなど、SNSのひとつぐらいは必ずやっている時代である。そして、それらのコミュニケーションツールはいずれも、意図しなかった功罪を産み落としている。

 フェイスブックはリア充を、ツイッターはバカッターを、そしてLINEは、同調圧力と異端者狩りを生み出している。

 なかでもLINEは、日本で圧倒的に普及(公表されている国内ユーザー数は6800万人)しているが、グループ化を促すことから同調圧力を生み出す要素が強くなり、何かと問題が指摘されている。中高生ではいじめの温床となり、別の意味では異端者狩りのツールともなっている、といえる。

 これまで日本では、同調性が是とされていて、そうでない人は異端者として村八分にされた。それは、ずーと昔から続いていることだ。LINEには、日本の国民性に合致する要素が揃っていて、それ故に圧倒的な普及を果たしたのかもしれない。

 若い人達は、LINEをしないじじばば達を時代遅れと揶揄するが、実は若い人達がやってることは、ずーと昔のじじばばの若い時代とあまり精神性は変わっていない。変わったのは高機能端末というデバイスを手に入れたことだけである。

 ところ変われば何とやらというが、実は中身がおなじという訳だ。

<強迫観念とは>
馬鹿げているとわかっていても、考えまいと思っても頭から払いのけることができない考えのこと。
LINEは使わない、何か問題あるか

 国内最大のメッセージングアプリ「LINE」は、国内ユーザー数6800万人という圧倒的な普及率故に、それを使用していない人たちは、LINEユーザーから何かと揶揄される状況にあるといわれる。例えば以下のようにである。

「LINEは使っていません」という人たちが考えていること
「今どきLINE使って無いって友達いない引きこもりとかかよw」
「LINEやってないと言うと女の子から「あ~」って言われる」
「LINEやってないの?異常でしょ?連絡とかどうしてるの?」
「LINEやってないのは老人だけ」
「みんな使ってるんだから、おまえだけ使わずに自己中で面倒かけるなよ」

 これはある意味では、脅迫観念型マーケティングということができるだろう。みんながやってるからと、強要ともいえる押し付けであるが、これに日本の国民性が弱いのはいまさら言うまでもない。

 なぜなら、みんなと一緒が一番居心地がいいからだ。

 かつて(いまでもか)、ブランド品(ヴィトン、グッチなど)のバッグや小物を買い漁っていた時代があった。富裕層でもない一般市民が、たいして金も入ってないのに財布だけはグッチとかだったり、いやはやと思うしかなかったが。

 それもこれも、みんなと同じでないと恥ずかしい、という同調性であった。

 それはさておき、「LINEを使わない」という少数派の人たちは、端的にいえば必要性がないからに違いない。さらにいえば、LINE特有の面倒臭さが嫌だからと思われる。それは上記のユーザーの揶揄的表現からも、感じ取れると思うが。

 LINEとは、上記したようにユーザーのグループ化を促し、それを基本にコミューケーションを交わすことが基本となっている。いわば仲間うちだけのコミュニケーションツールということができる。

 それはある意味では、閉ざされたコミュニケーションであり、ごく狭い領域での暗黙の了解事項を繰り返すことで成り立っている。したがって、了解事項を外すと立ち所に非難の的とされてしまうようだ。

 なにが悲しくて、自分を殺してまで同調しなければならないのか。それが不思議であるが、LINEではそれがなくてはグループにいられないようだ。別の意味では、共通意識で括られたグループは、それ以外を排除する、ということだ。

 とにかく、意見の異なる人々が混在したLINEのグループというものは訊いたことがない。カンカンガクガクの意見が飛び交うというのもありと思うが。しかし、それはLINEの目的とは、相容れないのは間違いないだろう。

「LINEは使っていません」という人たちが考えていること
LINEを使用している人は以下のアクセス権限や情報をLINEに送信することを許可している。 確証がないので、あくまで参考としてご覧ください。

・登録してある連絡先の読み取り
・正確な位置情報(GPSによる行動履歴)
・電話番号発信 (電話番号の収集)
・通話履歴の読み取り (全発言の収集)
・USBストレージにあるコンテンツの変更、削除、読み取り(記憶媒体内のデータすべてをLINEにアップロードしてるのと同じようなもの)
・画像と動画の撮影や録音(カメラとマイクへのアクセスが可能なので、あなたの顔とか家とかも知らないうちに撮られうる)
・他のアプリの終了(セキュリティソフトも無効にできる)
・インターネットからデータを受信する(一方的にダウンロードさせられる)
・画面ロックの無効化(ロックしても無駄)
・端末のスリープの無効化 (スリープにしても無駄)
・システム設定の変更 (設定変えても無駄)
・ネットワークへのフルアクセス (ネットでできることすべて遠隔で可能)
・ネットワーク接続の変更 (どこにアクセスするかLINE側で変更可能)

自分の電話番号、相手の電話番号、登録してある情報すべて、メアド、保存してある画像、映像、カメラとマイクへのアクセス許しているので、それで記録できるもの(画面見ているあなたの顔とか家の中とかスマホの近くの音や声とか)すべて、アカウント、パスワード、これまでの全会話記録(名前なども含んでいるだろう)、こういうものが全部同一人物のものだとまとめられたうえでネットに流出しうるわけ。

それでも問題ないと思う人だけがLINEをやりなさい。

 ちなみにLINEは、韓国の企業である。だからという訳ではないが、何かとよからぬ噂が多く散見される。よく言われているのが、LINEのデータは韓国の情報部などに筒抜けだということ。以下をご参照ください。

韓国国情院がLINE傍受
5月下旬、官邸内に衝撃が広がった。韓国の国家情報院(旧KCIA)が、無料通話メールアプリ「LINE」を傍受し、収拾したデータを欧州に保管、分析していることが明らかになったからだ。

韓国政府のサイバーセキュリティ関係者が、日本の内閣情報セキュリティセンター(NISC)との協議の場であっさり認めた。システムに直接侵入するのではなく、通信回線とサーバーの間でワイヤタッピング(傍受)するから「通信の秘密」を守る法律がない韓国側は悪びれない。

だが、LINEの登録ユーザー4億人余のうち日本人は5千万人。その通話データなどが韓国にすべて送られ、丸裸にされているのだ。

IPA(独立行政法人情報処理推進機構)は、LINEにトーク履歴や写真を外部から盗み出されたり、SDカード内のデータも丸見えになるなど致命的な複数の脆弱性があることを通知した。

LINE側は複数の脆弱性を指摘されながら一部の脆弱性しか認めず解決を図ろうとはしなかったため、IPAは何度も通知をし、ようやく認めたとFACTAオンラインが報じた。解決に関しては不明。

 なお、これが事実かどうかは、よく分かりません。あしからず。

 がしかし、みなさん。ゲス不倫(ベッキーさんと川谷なんとか)の際に、LINEで交わしたメッセージが暴露されたのを覚えていると思います。誰がどのようにしてデータを盗み見したのでしょうか。実に興味深いと思いますが…。

 とにかく、LINEに限らずインターネットにつながるアプリ及び端末では、なんらかのリスクに耐えず晒されていると考えた方が無難なようです。

ヤバいLINE~日本人が知らない不都合な真実~ (光文社新書)
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