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■社会|スマホが人類を破綻に導くか その機能と利便性の裏側で心の破壊が進む

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スマホのもたらす未来はいかに

スマホと人類と文明

 現代は、携帯端末全盛の時代にある。さらにいえば、スマホでなければ携帯端末に非ずであり、通信だけでなく決済もスマホで済ます流れにある。

 電話を常に身近に保有することから始まった携帯端末は、いまではできないことがないくらい進化している。かつては会話だけであったが、いまではメールは言うまでもなく、動画も送れるし、ゲームもできる。

 さらに、アプリの進化によってファイスブックやツイッターなどのSNSも自在にできるし、なかでもLINEなどのインスタントメッセンジャーは、若い人たちの必需のツールとなっている。(中高年もおなじく)

不気味なスマホ人たち
 進化した携帯端末スマホには、日常生活に必要な諸機能が凝縮されていると言っても過言ではない。そして、スマホがなくては生活もままならい人たちが増えている。多くの人が、寝ても醒めても、スマホが身近にある生活を送っている。

 電車のなかの乗客、カフェの顧客、公共の場にいる人達、そして恋人たちは、一緒にいても会話をするでもなくスマホを眺めている。しかも、当初はそれを危惧していた中高年のおっさん、おばさんもいまではおなじくである。

 たとえ他人と一緒にいても片時もスマホを手放さない。いまそこにいる人よりもいったい誰と繋がりたいのか。いったい何を待っているのか。そんなに楽しいことが、そこにあるのだろうか、それはまるで麻薬と一緒ではないか。

 それは実に不気味な光景である。しかし、現代はいつのまにかそれを日常の光景としてしまった。まるで人類はスマホに支配されたようである。

現状を是正しようとしない企業やメディア
 スマホを開発する企業や、販売する通信会社は、スマホの未来を輝かしい明るいものとして訴求してやまない。そして、メディアやその周辺の評論家もおなじ穴のムジナと化して忖度した論調が当たり前となっている。

 意識高い系のIT関係者などは、日本ではスマホなどによる電子決済が遅れているとするが、それは何か裏があると考えて間違いない。そこに利権の匂いを嗅ぐのは当然であるが、それを意識高いことと刷り込もうとしてやまない。

 仮想通貨とおなじく、新しい参入者が増えるほど先行者は利益が増大化するからだ。例えば、既存のお金という概念は、もう古いという雰囲気を醸成することで人々を仮想通貨に向かわせるとか。

 それはさておき、スマホのもたらす未来は、どんなものになるか。それが、いま待ったなしの世界の事情であるに違いないと思われるがいかに。

 すでに一部では、スマホによる弊害が顕著となる事例が発生している。それらをどう是正していくかが、人類の未来に大きな影響を与えるに違いない。それが大げさでもないという結果が以下のデータによって証明されている。

 そのデータが正確かは知る由もないが、当たらずとも遠からずである。

スマホを捨てれば子どもの偏差値は10上がる(東洋経済)
学力に強い影響を与えるアプリは
次いで考えたのは、スマホ等を使用したから成績が下がったのではなく、もともと成績の低い生徒達はスマホへの親和性が高いのではないかということだ。要は、原因と結果を取り違えている可能性はないかと考えたのである。

そこで、匿名化を行ったうえで全ての児童・生徒の追跡調査を開始した。児童・生徒の個人情報は我々には開示されないが、その子にいわば背番号を付ける方式で、生活習慣と学力の経年変化を追跡調査できるようにした。

その結果、
①スマホ等を使用しないと良い成績が向上していく
②スマホ等を使用し続けると悪い成績がさらに悪くなる
③スマホ等の使用を開始すると良かった成績が低下する
④逆に使用を止めると成績が向上する

以上4点が明らかになった。つまり、もともと成績の低い生徒達のスマホへの親和性が高いのではなく、スマホ等を使用しているから学力が低下しているのだ。

テレビを見るとバカになる、スマホはその比ではない
 かつてテレビを見るとバカになるという説があったが、スマホはそんなテレビとは次元がまったく違っている。なぜなら、スマホはテレビの機能をしっかり取り込んで、しかもそれを凌駕してしまったからだ。

 したがって、バカになる度合いもテレビの比ではないといえる。いやはや。

 アホな動画ばかり掲載するユーチューバーが、莫大な収益をあげてちやほやされるのは異常だと思うばかりだ。それに加担するのはスマホユーザーが圧倒的に多いだろう。そう思うのは、当方だけではないはずだ。

(上記リンク先より)
海外で行われた高校生や大学生を対象とした調査研究でも、インスタントメッセンジャーの使用時間が長い生徒の学業成績が低い、教科書を読むときに注意散漫になりやすい、読解力が低い、など様々なネガティブな影響がたくさん報告されている。

こうした多くの論文では、勉強中にインスタントメッセンジャーを使うなど、何かをしながら同時にインスタントメッセンジャーを利用する「マルチタスキング」が問題ではないかと議論されている。特に、テレビやラジオ、パソコン、スマートフォンなど、複数のメディア機器を同時に利用する「メディア・マルチタスキング」のネガティブな影響に注目が集まっていた。

村社会の維持は、時間の無駄!
 LINEの弊害はだいぶ前から言われているが、昨今では小学生でもLINEは当たり前のようであり、その親もまたおなじ状況にあるようだ。

 村社会育成機能であるLINEは、人を幸せにするよりも、その反対の心の動きを醸成してやまないようだ。どこか根本的に間違いがあるような気がしてならない。

 LINEに一日何時間も要するのは、人生の無駄そのものだというしかいないが。ついでにいえば、高機能のスマホでそればかりなのはどうかと思うしかない。

 その時間を読書にあてたら、どれだけの知識が得られるか、それを考えると虚しくなるばかりだ。当方が若い時にもっと勉強しておけばよかったと、いまさら思うのとおなじく、とにかく「後悔の念は先に立たず」である。

 スマホは、その機能がただならぬものがあるのは否めない。だからといって無駄なアプリとかに過多に依存するのはよくないのは言うまでもない。

 とにかく、人生がもったいない!とくに若い人には…。

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