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■社会|ゴーン社長の本領発揮か 日産、思惑通り三菱自を飲み込む?

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日産の三菱自買収は、用意周到に仕掛けられたか

燃費不正で揺れる三菱自に救世主現る

 軽自動車の燃費不正に端を発し、経営の存続が危ぶまれた三菱自が、なんとあっという間もなく、日産の傘下になることが決まった。

 日産のゴーン社長の面目躍如であったのは言うまでない。日本人経営者なら、こうまで決断が早いはずはない。あーだ、こーだと検討を繰り返しているあいだに時間だけが過ぎていき、そのあげくに何もしない。

 それが日本式経営の本領と言っても過言ではない。

 しかし、外人のゴーン氏はそんなの関係ないとばかりに、日本的なしがらみなんて何処吹く風のごとく、グローバル経営の真骨頂を見せつけている。

 ところがである、どうも綺麗事ばかりでない噂が駆け巡っている。日産は、三菱自の不正を告発した当事者である。日産は被害者という立場であるが、実は巧妙に計算された告発だったとする見方もされている。

 日産は、三菱自から供給されていた軽自動車の燃費不正をかなり以前から知っていたと見られている。それを隠していたのは、軽自動車を自社開発できないからであり、しかも、売れていたからだったと思われる。

 日産は、軽自動車専用の工場を持っていない。自社開発する場合は、多額の投資が必要となる。それをコスト面から判断すると、実績ある工場を持った会社をまるごと買収したほうが得策であるのは違いない。

 日産は、かねてより三菱自に目を付けて、タイミングを計っていたとみられる。それは、買収コストとの兼ね合いを考慮していたと想像出来るだろう。

 三菱自は、日産から告発された燃費不正で売り上げは急減し、株価も急落していた。頃合いはよしと判断した日産が、急いで買収を決断したのは、三菱自の株価が底を打ったと見たからではないか。

 投機筋のカラ売りやその他の仕替けで、再び上昇に転じると買収コストが高くなるからに他ならない。ゴーン社長の思惑、仕掛けに見事にハマった三菱自ということができると思われるがいかに。

 しかし、三菱自のていたらくは、顧客をないがしろにした傲慢な体質が、そもそもの原因であるのは間違いないが。

 してやったりのゴーン社長であるが、それでも課題は残されたままである。それは、どのようにして三菱自の体質を変えていくかにある、それが最大の課題であるに違いないと思われる。

日産の自作自演劇場 自分で告発して三菱自工救済を装うゴーン氏
誰の為の燃費騒動だった?

日産のゴーン社長は三菱自動車の不正を暴いて、半値で買収したが、救済した英雄として振舞っている。

大手マスコミは揃って「ゴーン社長の英断に救われた三菱自動車」というニュースを配信しました。

嘘がまかり通る日本の報道でも、とりわけあからさまな、気持ち悪いニュースだったと言える。

 三菱自の燃費不正ばかりが取り上げられているが、実はその根底には国土交通省のゆるい体質が要因にあるといわれている。また三菱自だけでなく、他のメーカーも実はたいして変わりがない、という噂も囁かれている。

 したがって、メーカーと国が一緒になって、顧客をたぶらかすために、偽りの数値を作っていたともいえる。国交省がメーカーに甘いのは、天下りを想定しているからに他ならないだろう。違うだろうか。

 ともかく、自動車メーカーの想定燃費なんて、実燃費とは所詮掛け離れたものという認識を持っておけば間違いはない。

 それはさておき、三菱グループは、これまで三菱自に多額の投資をしていたと思われるが、以外と簡単に日産への売却を承諾してしまった。収支が合うわけもなく、単なるやっかいばらいということなのかもしれない。

冒頭写真:三菱自動車本社(超高層ビル写真サイト「TOKYOビル景」より)
http://bb-building.net/tokyo/deta/1639.html

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