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■社会|衆院解散、総選挙に突入!日本のシステムは一回リセットすべきか

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いざなぎ景気超え?のなか、無子高齢化が進む

いまなら勝てる、自民党の思惑

 どうやら衆院解散、総選挙になるようだ。安倍総理と自民党は、民進党のていたらくを見て、いまなら勝てると踏んだに違いない。それも無理はない、いま解散しなくて、いつするかというタイミングの良さかもしれない。

 なにしろ敵が見当たらないからだ。民進党は、二重国籍や不倫騒動問題で踏んだりけったり状態となっている。これ以上ないほどにブーメランが降り注いでいる。これを跳ね返すのは、どう考えても無理がある。

 それを考えると、いくら野党連合したとしても自民党には痛くもかゆくもない。野党は、以前は解散に追い込むとしていたが、いざ解散になると今度は北朝鮮問題などを挙げて非難している。野党の言行不一致は実になさけない。

 自民党に唯一懸念があるとすれば、小池新党であろう。しかし、それも付け焼き刃の党であることから、野党から票を奪うだけではないか。どれだけ自民党から票を奪えるかに、今後の政局の行方が懸かっている。

アベノミクスのままで、本当に日本は大丈夫か

 安倍政権は、いざなぎ景気を超えたと喧伝している。好景気はアベノミクスのおかげという訳だ。しかし、その景気の良さはどこにある、とばかりに一般市民は思っているのではないか。好景気に実感がない、という声が大多数である。

 たしかに東京を中心に大都会ではバブルを超える土地高騰があり、不動産も活況であると伝えられている。しかし、その一方では不動産を爆買いした中国系が、すでに売りに転じたという噂も流れている。

 実需ではなく、作られた景気(偽善的)はどこかで破綻する。それはいつの世も変わることはない。それがいつなのかが問題である。オリンピック前とも、その後とも言われているが、はたしてどうなるか。

 安倍政権が総選挙に勝って存続すると、その政策はこれまでと大きく変わることなく続いていく。考えられるのは、格差が拡大することだ。大企業と富裕層優遇の政策は、どこまでも続くに違いない。

 そして少子高齢化、無子高齢化は進み、日本は衰退に向かってまっしぐらだ。

 安倍政権は、すでに消費増税を確約している。前回の増税で消費不振となって以来、一向にデフレからの脱却はできていない。それにも関わらず、さらなる増税を実行すればどうなるか、想像するに容易いだろう。財政の健全化というが、ドイツを見習ったらどうか。(ドイツは、付け替えをしているといわれる)

 消費増税は、教育や福祉に回すとしているが、それは増税で相殺されるに違いない。なんのための増税かが問われている。一方では、大企業の意を受けて法人税は減税となるようだが、いやはやというしかない。

 大きな収益を上げながら、税金を払っていない企業が存在していると訊くが、さらなる減税措置は早急にすぎないか、と思うばかりだ。

 非正規雇用が、労働者の約40%となり、ほぼ二人に一人が非正規といわれる。大企業は、そのような環境で収益を上げてきた。大企業は社会に貢献すると、建前ではりっぱなことを言っているが、実際はコスト削減に注力ばかりしている。

 その上でいざ会社が傾くと、大きくて潰せないとばかりに政府に税金を投入してもらう、という無能な経営者ばかりが跋扈している。

 小池都知事は、新党(希望の党)の立ち上げに際し、「日本のシステムをリセットする」と宣言したが、それはまさに的を得た言葉に違いない。しがらみに通じた長いものには巻かれろ式の政治こそが元凶である。

 ダイバーシティ(多様性)という言葉が、昨今社会で広がっているが、日本ではたんなるコンサルタントのお飾りのキーワードでしかない。とりあえず、ダイバーシティを表明して、イメージアップの道具にしているに過ぎない。日本のシステムは、疲弊し時代遅れとなっている。

 なぜなら、企業では相変わらず学閥うんたらで新入社員を選んでいる。学生もリクルートスーツで就職活動に勤しんでいる。いったいどこにダイバーシティがあるのか、知っていたら教えていただきたい。

 かように日本の現状は、いささか不安に満ちていると言っていいだろう。かつて電子立国といわれたジャパンは、いまではもはや見る影もない。(東芝も日本流システムの罠に堕ちたと言っていいだろう)

 どこかでシステムが疲弊しているのに、それに気がつかない、または気がつかない振りをしたツケが回ってきた。なぜなら、なにごとも現状維持でいく方が楽でいいし、何かを変えるのは大変なエネルギーがいるからだ。

 このままでいいのか、と多くの日本人は心の奥底で感じているはずだ。個人的にはそう思いたいが、いかに。

小池新党(希望の党)に未来はあるか

 小池新党が正式に立ち上げられた。名称は「希望の党」というらしいが、なんだか不安に満ちた名前である。あくまで個人的な見解であるが、希望とは実現することが少なく、どこか切なさが漂っている。

 したがって希望ではなく、「実現の党」にでもして欲しかった。

 党の名称でその命運が決まる訳ではないので、ま、どーでもいいが。それにしても、機を見るに敏な人々が希望の党に集まっているようだ。

 すでに候補者は現役を含めて約20名を超えたそうだ。どこまで膨らむか判らないが、都議選とおなじく多数派を占めるようになるかが、注目される。

 現在の安倍政権と自民党にうんざり、また民進党はじめ野党のていたらくにもうんざり、という有権者にはうってつけの新党であるのは間違いない。

 民進党が、民主党時代に自民党から政権を奪ったときまではいかなくても、台風の目になるのは必然であり、多くの関心の的となっている。

 個人的な予想では、いまの右も嫌だが、左もおなじく嫌だという有権者の支持を多く集めると想像ができる。また、その政策(実現するか未知数)もアベノミクスに不満を感じる層にピタリとはまるに違いない。

 さらに個人的には、自民と公明の絶対安定多数をなんとか崩してほしい。なぜなら、安定多数の現政権でも閉塞感のある現状であるから、それを打破するきっかけを作って頂きたいと切に願います。

 別に小池新党の支持者ではないが、安定多数の政権ではしがらみ(利権)が蔓延る、政策に影響を与えるような党になって頂きたい。その上で、政治の、日本のシステムをリセットしてください。もうあまり時間は残されていない。

 自民党にしがらみは断ち切れない、民進党もおなじく(左寄り)である。

 言うまでもないが、前述したことは民主党が政権を取ったときにも感じていたが、物の見事に裏切られた。希望の党は、民進党(旧民主党)という悪い見本をよくお手本にして、そうならないように立ち振る舞ってほしいぞ。

 個人的には、期待できる政党がないから、とりあえず新党に期待せざるを得ない。というところが個人的な感想である。あしからず。

<希望の党が、9月27日に発表した党綱領の全文は次の通り>
希望の党綱領全文

 我が党は、立憲主義と民主主義に立脚し、次の理念に基づき党の運営を行う。常に未来を見据え、そこを起点に今、この時、何をすべきかを発想するものとする。

1)我が国を含め世界で深刻化する社会の分断を包摂する、寛容な改革保守政党を目指す。

2)国民の知る権利を守るため情報公開を徹底し、国政の奥深いところにはびこる「しがらみ政治」から脱却する。

3)国民の生命・自由・財産を守り抜き、国民が希望と活力を持って暮らせる生活基盤を築き上げることを基本責務とする。

4)平和主義のもと、現実的な外交・安全保障政策を展開する。

5)税金の有効活用(ワイズ・スペンディング)の徹底、民間のイノベーションの最大活用を図り、持続可能な社会基盤の構築を目指す。

6)国民が多様な人生を送ることのできる社会を実現する。若者が希望を持ち、高齢者の健康長寿を促進し、女性も男性も活躍できる社会づくりに注力する。

デーブ・スペクター氏 小池新党にダメ出し
 安倍首相が、消費税の使い道、財政再建、北朝鮮問題など「国難突破のため国民の政権負託をあらためて問う」と、28日に衆院を解散すると表明したことに、「今回の日本みたいに根拠がない解散は異例で日本でしかありえない」と指摘。

 続けて「税金をどう使うか、原発をどうするとか、国会はそのためにあるのに、今ごろ(解散で国民の信を問うと)言い出したのは、普段仕事をしていないということ。政治家ほど仕事をしていない人間はいないんじゃないかな、と言いたくなっちゃいます」と切り捨てた。

 小池百合子東京都知事(65)が立ち上げた国政政党「希望の党」には民進党を離れた議員が参加。“離党ドミノ”が止まらない民進から出る悲観論について「一度は政権をとった民進党が安易に解党を口にするなんて、あきれちゃいますね」とバッサリ。

 さらに「だいたい“の”が入る政党は長くない(長続きしない)んですよ。だから、臨時的にやっていて、理念もぐちゃぐちゃ。自民党を辞めた人は理念じゃなくて、そのままいると勝てないという人ばかりなんですよ」と小池新党の先行きを不安視した。

「民進党」が「希望の党」に合流で最終調整
 衆議院選挙に向けて大きな動き。民進党と希望の党が事実上の合流に向けて最終調整に入っていることが分かった。

 総選挙で与党に対抗して政権交代を目指すため、民進党と希望の党が合流する方向となった。民進党の前原代表と希望の党の小池代表は26日夜、極秘に会談し両党が合流する可能性について協議した。

 その結果、両党は事実上、合流する方向で最終調整に入った。関係者によると、小池代表が党のトップに就任する方向だという。その場合、小池代表が都知事を辞任して自ら衆議院選挙に出馬するとの見方が出ている。

 いやはや、こりゃ期待できないかもしれない。民進党は消費増税推進だし、一方小池新党「希望の党」は、消費増税を凍結するとしている。合流しても、いずれ分裂は必然だろう。いつか来た道をまたたどるのか。

冒頭写真引用:https://cdn.mainichi.jp/vol1/2017/09/25/20170925k0000e010247000p/7.jpg?1

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