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■映画|園子温vs沢尻エリカ 新宿スワンの戦い

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エリカ様は、無事に撮影を終了できるか

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園子温監督は、エリカ様にどこまで要求するか

園子温監督による「新宿スワン」は、まだ撮影も始まっていないと思われるが、はたして無事に映画を撮り終わる事ができるか。それが憂慮されると思うが、如何に。なにしろ、ヒロインは沢尻エリカ様である。園監督といえば、女優を単に脱がすだけでなく、その演出の過激さで有名である。

ー「新宿スワン」とは、週刊ヤングマガジンで’05年~’13年まで連載された同名の人気漫画が原作で、日本最大の歓楽街、東京・新宿歌舞伎町のスカウトマン会社を中心に、暴力団、水商売、風俗など裏社会のドロドロを描く作品である。主人公を綾野豪、ヒロインを沢尻エリカが演じる。公開2015年(週刊実話ウェブより)ー

週刊実話ウェブの記事(タイトルが18禁?なので省略します)
http://wjn.jp/article/detail/9293075/

上記にあるように日常の影にある裏社会の物語である。これは園監督にとって申し分ない題材であろう。これまでの監督の作品を振り返るとその視点のまがまがしさが半端なかった。一般人が目を背けるであろう内容をわざと取り上げて挑発している感じさえあった。違うだろうか。なお、あくまで個人的な感想である。

とにかく一般常識から逸脱することこそ映画と考えているような監督である。したがって並みの映画に成りようが無い。これはある意味必然である。たぶん、エリカ様もそれを理解していると思われるが、如何に。

それにしてもである。週間実話という如何わしい(これは褒めている)週刊誌のウェブサイトに掲載された記事によると、半端無く強烈なセックスシーンがあるだろうと書かれていた。何故なら、エリカ様演じるヒロインは薬物中毒の風俗嬢という設定だそうである。実生活のあくまで噂であるが、それと重なる部分がある。

それを知った上でオファーを承諾したエリカ様の覚悟のほどが伺える次第である。しかし、実際の撮影ではどうだろうか。サディスティックと思える演出も厭わない園監督の演出にぷっつんせずに済むかどうかである。たぶん、なにかしらのトラブルはあるのは必然かもしれない。そう考えざるを得ない。

「ヘルタースケルター」でさえ、ぷっつんして蜷川監督を置き去りにして帰ってしまったエリカ様である。さて、園子温監督とのあいだでは何が起きるか。不謹慎ではあるが、それもまた楽しみである。いずれは、撮影の裏側もぜひ公開してもらいたいと思う次第である。

エリカ様は、この映画を撮り終わったら一皮むけた真の女優(大物?)になるかもしれない。そんな予感がするが、はたしてどうなるであろうか。

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沢尻エリカ ヘルタースケルター

園子温監督作品を彩った女優たち

女優:神楽坂恵(現・園子温夫人)

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「恋の罪」「冷たい熱帯魚」の2作品で熱演を魅せたのは、現・監督夫人である神楽坂恵であった。ちなみに、撮影当時はまだ結婚していなかった。彼女は、これらの作品でこれでもかと言わんばかりに映画の中で責め続けられている。と個人的には感じざるを得なかった。そのぐらい女を体あたりでさらけ出していた。

なにもそこまでというのが、正直な感想である。しかし、園監督は容赦しない演出を繰り出して行く。それが自分に課せられた運命であるかのように。

映画をまだ観ていない人には理解しにくいと思うが、ぜひ観て体感して頂きたいと思う次第である。ほんの少しであるが、具体的に説明してみたい。例えば、「冷たい熱帯魚」では、いやらしくもふてぶてしい熱帯魚屋のおやじに、おっぱいをこれでもかと揉まれるシーンがある。その揉まれ方がなんとも嫌らしいのであった。

また「恋の罪」では、さらに過激になっている。貞淑な妻役の神楽坂恵は徐々に女の性に目覚めて行く。その様をなんとも半端ない演技で魅せてくれる。当然、素っ裸にもなるし、性に身悶えするシーンは圧巻といっても過言ではない。これは大袈裟ではなく、彼女の巨乳がゆれる様を観れば納得して頂けるはずである。

映画を観終わった後は、彼女の演技にあっぱれと思うに違いない。ちなみ、彼女は横浜映画祭だったと思うが、女優賞を受賞している。園監督が、海外で高い評価を獲得した要因のひとつは彼女の演技にあったと思われるが、違うか。

当該ブログ過去記事:映画|恋の罪 ようこそ愛の地獄へ!
https://cragycloud.com/blog-entry-68.html

女優:二階堂ふみ

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最近では、その活躍が目覚ましい二階堂ふみである。彼女も園子温のミューズのひとりである。彼女は、十代の限りある青春の息吹を園監督作品に残した。

それが、映画「ヒミズ」であった。彼女は、この映画のなかで好きな男から邪見にされ、またどつき回される役どころであった。まだ、十代の現役高校生であった彼女を園監督は情け容赦無く振り回すような演出であった。

監督のある意味では面目躍如の演出ではあるが、観ている方ははらはらした次第である。それでも彼女は見事に役回りをこなし、作品が海外での高い評価を獲得することに貢献した。また、彼女自身もおおきく成長するきっかけを掴んだようである。

ちなみ、彼女は裸にはなっていない。さすがに十代の少女を脱がす事は、いかに園子温とはいえ出来なかったようである。

当該ブログ過去記事:映画|ヒミズ 不条理な出来事
https://cragycloud.com/blog-entry-47.html

女優:水野美紀

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「恋の罪」のなかで刑事役を演じた水野美紀は、映画の冒頭にいきなり素っ裸で登場する。繰り返すが、それは文字通りの素っ裸であった。水野美紀といえば、一時期はテレビドラマに多数出演する人気女優であった。それが、ある時期から急に姿を見なくなっていた。ほされたという噂があったが、真相は知らない。

そのような状況が、彼女に体当たりの演技をさせたのかしらないが、この映画での彼女はテレビで観た印象とは違った奥深い何かがあった。それは酸いも甘いも知り尽くした末での大人ならではの抑えた演技であった。

個人的には、なかなか印象深いが、なにしろこの映画では前述した神楽坂恵の演技がとんでもなくぶっとんでいたので彼女の演技は霞んでしまったようである。なお、あくまで個人の感想であるのは言うまでもない。あしからず。

女優陣には、その他に富樫真、満島ひかり、安藤サクラなどもいるが、省略させて頂きました。あしからず。

……………
追記:水野美紀さんの表記が違っていました。訂正致しました。一旦記事をアップすると見返す事があまりないので長い事気が付きませんでした。

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