これは、神話になるしかないね!
クラブハレルヤの奇跡
「クラブ・ハレルヤ」とは、92年に発売したアルバム「ハレルヤ」のプロモーションを兼ねて、晴海の特設会場で行われたライブのタイトルである。当該ブログの過去ページでも数回紹介しているが、懲りずにまた紹介いたします。
レベッカ解散後、渡米したNOKKOは、英会話やダンスの練習に通っていたようである。当時のことをあまり知らないのだが、この渡米体験(ニューヨーク滞在)が、ハレルヤに大きな影響を与えたといって過言ではないだろう。
当時のニューヨークは、クラブシーン隆盛の時代であり、その最先端のシーンを目の当たりにしている訳である。そうした体験のなかで、沸々と創造の魂に火がついたのではないか、と想像する。
そして、当時シンプリーレッドに在籍していた屋敷豪太や鈴木賢司など、同じくクラブシーンを体感していたミュージシャンの協力を得て出来上がったのが、NOKKO初のソロアルバム「ハレルヤ」である。
そのサウンドは、もはや神話である!
神話という意味には、称賛や畏怖の目で見られてきた事柄というものがある。そういう意味では、この「ハレルヤ」は、まさに神話になっても可笑しくはない。個人的には、「ハレルヤ神話」と名付けたいぐらいである。
そのサウンドは、もはや奇跡に近い。この当時の日本では到底考えられない、出来映えである。それは、いまでも衰えることなく輝いている。と、個人的には感じるのだが、錯覚か?。とにかく、全体を通して感じるのは、洗練された美学のようなものである。
それは、プロデュースを担当した屋敷の卓越した能力によるところが大きいと思うが、実際には、サウンドづくりがどのように行われたのか、それは知る由もないが。
NOKKOも共同プロデュースに名を連ねているので、最終判断は自らが行ったのだろう。
レベッカ時代は、キャッチーで力強いサウンドであったと思うが、ハレルヤは、どちらかといえば控えめであり奥ゆかしく、それでいて退屈でも平凡でもない。
その深い味わいは、洗練された品性さえ感じさせる美学がある。一応、ジャンル的にクラブ系といっているが、出来上がったサウンドは、どこにもないオリジナリティーを十分感じさせものである。
かつて、ケーポップのサウンドが注目されたが、そんなのNOKKOが20年も前にやり尽くした感じがするが、如何に。それはさておき、このサウンドは時を超えていまも輝き続けている!。そう思う次第である。
ライブのNOKKOは、素晴らし過ぎる
このライブでのNOKKOの動作が素晴らしい。一挙手一投足が見逃せない。それほどに動きが様になっているのである。このような歌手は、いまいるだろうか。安室がいる?、確かに安室さんは良いと思うが作られ過ぎているように感じるのは、わたしだけか?。
NOKKOの動きの良さは、その自然にでてくる情動的な動作にあると思うのである。
現在のダンスでは、プロが作った振りを入念にリハーサルを重ねて出来上がっているはずである。実際のところは知らないが、NOKKOはそこが大きく違っているはずである。
したがって、見方によっては不完全さを感じる人もいるだろう。そこは好みの問題かも知れないが…。ともかく、このライブ映像を観れば、NOKKOの迸るようなエモーショナル(情動的な様)を感じることが出来るはずである。
<NOKKO/クラブハレルヤのライブDVD>
NOKKOがREBECCA解散後の92年8月に晴海・東京国際見本市会場で行った初のソロライブをDVD化。「CHASE THE CRIME」「奇跡のウエディングマーチ」「レモン」ほか全10曲に加え、ボーナストラックとして「ライブがはねたら」など4曲のPVも収録。
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