なんとも大人シックな雰囲気に満たされる!
NOKKO 昼の月 REMIX
大人でなければ味わえない、その情感溢れるが如く!
「昼の月」は、彼女の最後のオリジナルアルバムと長いこと言われてきたアルバム「Viaje(ヴィアッヘ)」の最初に収録された楽曲であった。ちなみに、冒頭に紹介した動画は、同じ曲のREMIXバージョンであり、アルバムの最後を飾った。
したがって、「昼の月/REMIX」が彼女の最後のオリジナル曲となっていた。しかしそれは、つい最近までのことであった。2013年11月、アルバム「NOKKO STORY」を発売したことで、それは終止符が打たれた。
「昼の月」に限らず、ヴィアッヘに収録された楽曲は、いずれも落ち着いた雰囲気と深い味わい性を兼ね備えた、いわば大人シックともいうべき香りに満たされている。しっとりとしたリズム感に身を委ねれば、そこはまさに酸いも甘いも弁えた大人の趣が空間に漂うのを感じることができる。
大人の情感に満ちあふれたアルバム、それが「Viaje(ヴィアッヘ)」であった。
しかしこのアルバムは、発売当時はあまり売れなかったようである。いま聴くとそれが信じられないほどの出来映えと思うが、如何に。しかし、実際そのようである。NOKKOさんが隠遁的生活に入ったのも、その結果が要因であったと巷では言われたようである。ちなみに、当該ユーザーも人のことは言えない。
当該ユーザーは、当時まったくNOKKOさんに興味がなかった。したがって、その楽曲も当時はほとんど記憶に無い。あしからずである。
しかし、現在このように彼女の曲を紹介するまでのファンとなった。いやはや、先のことは、ほんとに分からないものである。
それはさておき「昼の月」であるが、その曲もいいが、なにより詩の世界感が素晴らしい。NOKKOさんの創造性は、この頃に頂点にあったかもしれない。そんな風に思うほど、その歌詞から発する雰囲気がなんとも魅力的である。
個人的には、「君の悲しみに気がついて 昼の月がぽっかり浮かぶ その胸に広がった苦い味が 溶けるまで歩こう いっしょに」という部分がとても好きである。正直に告白すれば、胸がきゅんとする具合である。いやはや。
その情感の表現力たるや、いまだ右に出るものはいない。と断言できる、たぶん。あくまで個人の感想ではあるが、しかし、けっこう的中しているのではないか。
なお、NOKKOさんの創造性の頂点かもと書いたが、彼女はまだ現役である。失礼しました。今後も期待はしています。
昼の月 シングルのカバー写真 まるで、マグリットの絵のようである!
昼の月 NOKKO 2000年
作詞・歌:NOKKO 作曲:SHUN 編曲:屋敷豪太
海から聞こえる もう風が吹くよ
空から聞こえる ほほも紅く染まる
WOOLの小径を 二人歩くと
誰かに合いそうで なんだか落ち着かない
冬の昼は 天使が降りてくる
日だまりに湯気の混ざった あたたかさがヒント
君の悲しみに気がついて 昼の月がぽっかり浮かぶ
その胸に広がった苦い味が 溶けるまで歩こう
いっしょに
<以下、省略>
歌詞のつづきは、こちらで!
http://utaten.com/lyric/ja00008342
<NOKKO/Viaje(ヴィアッヘ)>
屋敷豪太,白井良明がプロデュースで参加した約1年ぶりのニュー・アルバム。ロンドン,日本,ドイツでレコーディングされ屋敷,白井両名の手腕によって新しい彼女の顔が楽しめる。ヒット曲も収録。
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