なんだか秋ですから、という訳でキリンである!
NOKKO キリン
キリンって何だ!と思った人がいるはずだ!
今回取り上げた「キリン」という曲は、NOKKOが96年に発表した「ライミングカフェ(Rhyming CAFE)」というアルバムに収録されている。作詞は、彼女自身であり、作曲は屋敷豪太である。これは個人的には、ゴールデンコンビと言って差し支えないと思っている。屋敷のサウンドは粋で、且つメロディーを際立たせている。そして、サビの部分ではムードを盛り上げるのである。実に素晴らしいサウンドづくりだと思う。
そしてNOKKOの作詞であるが、いつにも増して彼女らしい言葉選びと表現方法である。独特な言い回しが印象的である。しかし、何でキリンなのか。こういう事を思わせるところが、なんとも彼女らしい。現在のところ、このキリンの意味は曖昧である。意味は判らないが、良い曲だと思う。ま、それで十分かもしれない。音楽なんだから、聴いてなんぼだし。と云いつつも気になるキリンの意味である。
「キリンが走る、夢の中〜」という歌詞があるので、たぶん、夢のなかの情景なのではないかと思うが。秋の日差しを感じながら、転寝をしたときに見た夢の話なのかもしれない。とてもシュールな感じがするのはそのせいであると思われる。
それから気になってるのは、歌のなかに何故か緒方拳が登場するのである。「さんまを焼きながらニヤッとする」と歌っている。なんなんだろう。ますます訳が判らんが、気になる次第である。ま、いいだろう。そんなことは気にせずに「秋ですから…♪、秋ですから…♪」という歌声に耳を傾けていると穏やかないい気持ちになってくるようだ。ぜひ、貼付けたYouTubeで聴いてみて頂きたい。
この曲が収録された「ライミングカフェ」というアルバムであるが、特徴的なのがバンドサウンドである。すべての曲ではないが、幾つかの曲でそのサウンドが気持ちいいほどに決まっている。いまではこのようなサウンドを聴かせるバンドは少ないようだ。もっともいまの音楽事情には、あまり詳しくないので何とも言えないが。このアルバムのなかには、連続テレビ小説「ふたりっ子」の主題歌となった「ナチュラル」をはじめ、「DNA」「天使のラブソング」「ゴー・ゴー・ハッピー・ディ」(このあたりの曲がバンド的)など佳作揃いである。
個人的には、ギターの奏でる音が情感豊かな「DNA」が好きである。たしか、評論家などにも評価が高かったはずである。そのテーマ性は壮大であり、サウンドも実に雰囲気満点な音を奏でている。実は、この曲について書こうと思っているが、まだ時期が早いのかうまく思いつかないでいる。あえて、いま言えるのは、その伸びやかな声がどこまでも響き渡るような曲であり、その想いには心が詰まるということである。そしてサウンドは重厚な音を奏でている。
さて、今年は、夏が長く、ようやく秋らしくなってきた感じである。「キリン」という秋らしい雰囲気が舞い漂うような曲は、これからの秋の夜長にピッタリと思うが、いかがだろうか。また、「ライミングカフェ」もこれからの季節に合うと思うのである。興味のある方は、アマゾンで視聴できるので聴いてみてください。なお、YouTubeにも、いくつかアップされているはずである。
■キリン(作詞の一部抜粋)
歌・作詞:NOKKO 作曲:屋敷豪太
キリンが走る 夢の中の雲を蹴って
絨毯の部屋をとびだして すきとおる秋にのる
稲穂の金色をかすめながら 赤いソファで目が覚めた
ンー、となりの家からサンマを焼く
おいしい におい
青いみかん むいた時ヨーイドンの音は鳴りました
ビデオにおさめる 思いきりほおばるのも
いいです いいです 秋ですから 秋ですから
(以下省略)
以下は、NOKKOの「ライミングカフェ」(Rhyming CAFE)
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