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■NOKKO|レベッカは時を超えて蘇ったか 復活コンサートはいかに

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コンサートは盛り上がった、ついでに紅白に出場か

■NOKKOさんの歌声は、はたしてどうだったのか?

 2015年8月12日と13日、レベッカは1995年の阪神淡路大震災チャリティー以来となる20年振りに再結成し大規模なライブを行った。

 レベッカといえば、日本のロックバンドとしてはじめてミリオンセールス(アルバム)を達成したことで有名である。しかし、何故か日本のロックバンドを語るとき、意外と脇に置かれた存在であった、と思うが違ったか。

 とにかく80年代は、日本のロックシーンが一番華やかな頃であった、多数のバンドがデビューしていた。

 サザン、チャゲアス、レベッカ、BOOWY、ARB、 ブルーハーツ、BUCK-TICK、ユニコーン、シナロケ 、YMO、RCサクセション、バービーボーイズ、エックス、ルースターズ等々、その他にも数多くいたはずである。

 80年代の音楽シーンは、70年代にハッピーエンドが切り開いた日本語のロックが、ようやく花開いた時代でもあった。またバンドにあらずんばロックではない(矢沢永吉もいたが)という風潮にあったと思うが、しかしそれは確かではない。

 そんなロックバンド全盛時代にあって、レベッカには他には無い特徴があった。それがNOKKOという女性ボーカルを前面に出したことであった。当時の彼女の伸びやかで、安定感ある歌声はYouTubeなどでいまも見ることができる。

 いまでこそ、ロックに限らず音楽グループが女性ボーカルをメインに据えることは当たり前となったが、当時は違っていた。レベッカは、そういう意味で先駆者となっていた。

 さらにいえば、NOKKOさんがダンスをしながら歌うこともおなじく斬新であった。(欧米にはマドンナがいたが)

 NOKKOさんは、まぎれもなく女性ロックボーカリストの道を切り開く先駆けとなり、その影響下で新たな女性ボーカルを生み出していた。そのひとりがジュリマリのボーカルであるのはあまりに有名な話しだ。(歌詞もパクっていたとか)

 ところが、90年初頭にレベッカが解散してから、女性のロックボーカリストといえば、ジュリマリのボーカルの方がクローズアップされるようになった。まるで庇を貸して母屋を乗っ取られた様相となっていた。

 ちなみにダンスと歌を融合した方向性は、安室奈美恵さんに引き継がれた。

 90年代、ジュリマリは数々のヒットを放っていた。益々、女性ボーカルとしての立ち位置を不動のものとしていく。一方、レベッカはすでにいない。そんな時代の変化の中で、NOKKOさんはソロとなり、ロックからダンスミュージックへ、そしてナチュラル志向へと変化していた。

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 90年代後半には、NOKKOさんの歌声には衰えが目立つと指摘されていた。一部の根強いファンはいたものの、一般的には忘れられた存在となっていた。そして、2000年代になるとNOKKOさんは、実質的な休業状態となってしまった。

 2000年代には、レベッカの煌めきはすでに遠くになり、その話題も一部のファンのあいだでしかない状態となっていた。

 2000年代半ば、当方がレベッカ、NOKKOさんの音楽に興味を持った頃には、一般的には誰も話題にすることもない状況にあった。NOKKOさんは完全休業状態で何をしてるのかも知れなかった。(結婚して子供が生まれていた)
 
 時の過ぎ行く様は実に残酷である。時は人を待たず、しかし、その音楽は残された。レベッカもNOKKOさんも活動をしていなくても、残された音楽は静かに時を待っていた。まるで時代を超えてゆくエネルギーを蓄えるように。

 そして2015年8月、時はいまとばかりに、満を持してレベッカが復活した。これには、多くのファンも驚いたようだ。とにかく、レベッカだけは復活しないだろうといわれていたからだ。それが何に起因するかといえば、NOOKOさんのやりつくした感(レベッカを)が強かったことだろう。

 レベッカは、NOKKOさんのバンドではないのは言うまでもない。しかし、復活には彼女の心境の変化が大きく影響していたのも、これまた事実に相違ない。

 当サイト(2013年〜)では、NOKKOさんの90年代の音楽をひとつのカテゴリーとして取り上げてきた。それはある意味では、時代を超えて輝く音楽へのリスペクトでもあった。そして、多くの感心は得られなくても、少なくとも当方とおなじく心の琴線に触れる人がいるはず、そう思っていた。

 しかし、レベッカが復活するとは思っていなかった。

 2015年8月に行われた復活コンサートは、好評だったらしい。NOKKOさんの歌声も評判は悪くないようだ。思えば2011年頃だったか?、NOKKOさんが復帰してテレビ(FNS歌謡祭?)で歌声を披露したことがあった。

 そのときはすごく不安定な歌声であった、だから今度は大丈夫なのかと思っていたが。だいぶ調子がもどったのだろうか?。そうであればいいと思うばかりだ。

 YouTubeなどには、今回のコンサートの模様はアップされていないようだ。したがって復活コンサートに行っていない人には、その様子を確認する方法がない。いずれは動画がアップされるかもしれないが、だいぶ先になるに違いない。

 その理由は、復活コンサートの模様がブルーレイ&DVDになって発売されるからだ。(発売は12月2日。Loppi(ローソン・ミニストップ)HMV独占販売となる)

 ちなみに、8/30(日)午後9時からWOWOWでも独占放送されたそうだ。

 なおレベッカは、11月にさいたまアリーナで追加公演を行うそうである。
<OFFICIAL WEBSITE> http://rebecca0421.com/

 以下の記事を読むと今回のコンサートは悪くなかったようである。来てたのは、やはりおじさん、おばさんばかりだったそうだ。それはある意味では当然であるか。詳しくはリンク先をご覧下さい。
【ライブレポート】REBECCA(レベッカ) 20年ぶりの再結成LIVE
 
■レベッカ、紅白出場か?

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小田原豊、NOKKO、土橋安騎夫、高橋教之

レベッカに紅白出演を打診 再結成で話題に!

1980年代に一世を風びし、今年20年ぶりに再結成したロックバンド「REBECCA(レベッカ)」が、大みそかのNHK紅白歌合戦への出演を打診されていることが13日、分かった。出演が実現すれば、結成31年で初出場となる。

 NHKが、再結成したレベッカに紅白への出場を打診したそうだ。これが実現すると初の出場となる。ミリオンを飛ばした80年代の全盛期でも出場していない。はたして、出場を承諾するか否か。

 ちなみに当方は、どちらでもいいが。なししろ紅白はここ何年も見てないからだ。あしからず。

 紅白出場に関しては、掲示板などでは散々な言われ方がされている。たぶんファンではない人たちであろう。曰く、「所詮はナツメロ」「歌が劣化した」「おじさん、おばさん枠だろ」等々。それは、たしかに一理あるが。

 いま流行りの音楽も、どうせいずれは懐メロになる。若い人も、どうせすぐにおじさん、おばさんだ。時の流れには誰も逆らえない。それを考えれば、別に悪い事ではないし、若い人の好みに合わせる必要もないだろうと思う。

 また、いくら優れた音楽でも万人に受ける訳ではない。所詮掲示板の戯れ言だから、気にする必要は少しもないに違いない。

追記:9月23日、テレビ朝日「ミュージックステーション」に出ているのを観ました。NOKKOさんの歌声は、全盛期には及ばないにしても、復帰した当時と比べると格段にもどっていました。実際に生でライブを体感すれば、もっとずーといいと思われます。

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1990年1月に日本武道館で行われたライブ映像を完全収録。「OLIVE」「FRIENDS」ほか全17曲収録。

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