レベッカ ラズベリードリーム 阪神淡路大震災チャリティーライブ
80年代を駆け抜けたロックバンド
レベッカには、まったく興味がなかったが…
80年代は、JPOPではなくロックであったと記憶する。そのなかでも、女性ロックボーカリストのNOKKOをメインとしたレベッカは特別な存在感があったようである。しかし、個人的には、リアルタイムではまったく興味がなかったのである。
いま考えると、どうもレベッカを通俗的すぎると判断したようである。確か、デビュー間もなくして、マドンナを丸パクリしたような曲を出していた。(ラブ・イズ・キャッシュ)そんなこともあって、当時、生意気ざかりであったわたしは、レベッカを遠ざけたようである。あくまで、いま想像する限りにおいてであるが…。
84年にデビューし、90年解散という、たった6年余りしか活動していない。当時大人気のマドンナが、いまも現役バリバリであることを考えるとあまりに短すぎる。しかし、その短い間に発表した数々の楽曲の出来の良さは、半端なく素晴らしいものがある。
オリジナリティーがあり(前述のラブ・イズ〜以外)、かつキャッチーで、さらにNOKKOの歌詞は当時の若い女性の心情を余すところなく伝えていた、と思うのである。もっとも前述したように、レベッカをリアルタイムで聞いていないので、解散から15年以上経てからそのように思う様になりました。あしからず。
このライブ当時は、すでに30歳を超えて大人の雰囲気が漂っている。長い髪をかきあげる仕草にもそれは見て取れる。歌唱的には80年代のレベッカ現役当時に比べるといささか衰えが目立つような気がする。
しかし、それを補うに余り有る素敵な大人のNOKKOさんである。
それは、偶然の出会いであった
レベッカ オリーブ 阪神淡路大震災チャリティーライブ
レベッカを再認識したのは、いつ頃だったのか、それは定かではない。たぶん、2000年代の半ばを過ぎていたと思うが…。その出会いは、ユーチューブである。どのようにレベッカにたどり着いたのかは覚えていない。たぶん、それは偶然であったと思う。
レベッカ?、おー!名前は聞いたことあるぞ。何これ、超ナイスじゃない!てな具合に、わたしの心を情動的なまでに突き動かしたのである。この瞬間から、レベッカは、わたしにとって記念すべきエモーショナル・ミュージックとなったのである。
そして、その情動感はそのままNOKKOのソロアルバムへと受け継がれてゆくのであった。そんな訳で、現在ではNOKKOばかり聴いていて、レベッカはあまり聴かなくなってしまったが….。しかし、わたしと同じく、食わず嫌いならず、聴かず嫌いの人が多数いるはずである、と考えて、レベッカを紹介する次第である。
聴かなくなったとはいえ、たまには聴くのである。そんなとき思うのが、時代を超えて通用する掴みはOK的なキャッチー感が、素晴らしく嵌ってるといことである。これは、いまの音楽とは大きな違いである。
とても、とても若いNOKKOさん
冒頭の「ラズベリードリーム」、その下の「オリーブ」を歌っている映像は、阪神淡路大震災のチャリティーコンサートの模様です。解散後、一時的に復活したときの貴重なものです。NOKKOさんの大人チックな様相が、これまた素敵です。
また、以下で紹介しているレベッカ/コンプリートエディションから、代表的な曲のいくつかを解説してみました。なお、あくまで個人的解釈です。
■オリーブ
親から独立して生活を始めた女性特有の期待と不安、その微妙に揺れ動く心を持て余す女性の歌である。
■チープ・ヒッピー
世間と自分を隔てる常識や建前といった矛盾に葛藤する少女の歌である。
■ワン・モア・キス
過ぎ去った愛、戻らない日々。輝いていた日々を想い、もう一度あの輝きをと願いつつ、もう戻らないことも判っている女性のアンビバレンツな心情を歌う。
REBECCA/Complete Edition
レベッカ、全14曲収録のベスト・アルバム!
■REBECCA/Complete Edition
<曲目リスト>
1. Raspberry Dream(remixed edition)
2. Cheap Hippies
3. When a woman loves a man
4. フレンズ
5. Cotton Time
6. Bottom Line
7. London boy
8. 76th STAR9. Smile
10. Moon
11. Olive
12. One more kiss
13. Virginity
14. Maybe tomorrow(日本武道館ラスト・ライヴ・ヴァージョン)
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