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■NOKKO|天使のラブソング 甘い胸で見た夢

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はちきれそうな胸に秘めた夢の行方は

大人になって忘れてしまった夢の鎮魂歌かも!?

「天使のラブソング」は、1996年8月にシングルが発売された。同じ年の12月には、同曲が収録されたアルバム「RHYMING CAFE」が発売されている。

軽快なリズムに乗せてNOKKOさんのキュートな歌声が心地いい曲である。しかし、その歌の内容はけっして軽やかとは言えない。あくまで個人的見解であるが、その歌声は穿った見方をすれば、大人になって失ったかつての夢の名残りを惜しむかのように聴こえる。

大人になってみれば、かつて抱いた甘い夢はお菓子の消費期限のように過ぎていまは跡形もない。影を追い続けても、いつまでも掴めないように。

なんだかネガティブな歌かと思われるに違いない。そうではなくて内包した詩の世界観には、一筋縄ではいかない含まれた意味があると言いたかった次第である。NOKKOさんは、なかなかの詩人である。これは間違いない。

この曲の出だしは、「はちきれそうな制服の胸」という歌詞ではじまる。これはレベッカ時代の名曲「チープ・ヒッピー」のなかにも出てくる歌詞である。NOKKOさんは、この言葉に想いを込めた何かがあるようである。

想像するに、はちきれそうなのは、たぶん胸の大きさのことではないだろう。きっと夢の大きさのことを指していると思われる。何故ならば、NOKKOさんは胸が大きそうにはとても思えないからである。これは余計だったかもしれない。

それはさておき、この曲のなかではもうひとつ気になる部分がある。それは「友達のあの子はうれない小説を書いてる」という歌詞である。この当時(1996年)、彼女はバンドマンで後に小説を書いて芥川賞をとった辻某と関係があったとか、なかったとか。そんな噂をネットで読んだ記憶がある。なお、その信憑性は確かではない。あしからず。

それでも、「小説を書いてる」という歌詞には何かインスパイアされた動機があるに違いない。そんなことを考えるといやがおうにも前述したバンドマンが思い出される。実は、当該ユーザーが小説もどきを書き始めたきっかけも、ある意味では歌のなかにある「小説を書いてる」という部分に触発されたからに違いない。

その結果、文字通りうれない小説を書いてる昨今である。いやはやである。

前述したNOKKOさんと噂のあった辻某は、芥川賞を受賞して芸能人の妻二人と結婚した。しかし、最近は売れない小説家となってしまった。そのうえ妻からは離婚を示唆する発言をされて踏んだり蹴ったりの状態にある。なおこれは、余談でした。あしからず。

さらに余談ですが、この歌の作曲には現夫であるGoh Hotoda氏が関わっている。

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■天使のラブソング(1996年発売/シングル8月、アルバム12月)

作詞:NOKKO
作曲:岩崎工・NOKKO・GohHotoda・岸利至

はちきれそうな制服の胸

お砂糖でてきてるワケないじゃない

「つめこんだ ジェリービーン」世界を見せて

友達の1人は看護婦さんに

友達のあの子はうれない小説を書いてる

そのままの甘い胸で夢を見た

天使のラブソングは今も聞こえている

子供の頃の影ふみ鬼は (鬼さんこちら)

大人になってもつづいていたよ天使のラブソング

<以下、省略>

<Rhyming CAFE/NOKKO>
「天使のラブソング」が収録されたソロ4作目のアルバム。基本的に自作曲を歌っているが、共同プロデューサーである山田貢司らとの共作作品が多い。オトナの感覚と子どもっぽさ、現実的でありファンタジックという、相反するものが存在していて魅力的。

Rhyming CAFE

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