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■音楽|松田聖子 ハートをRock あなたのハートに鍵をかけちゃうぞ、と!

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 なぜか、胸がキュンとなっていた。

 なんだこれは、と不思議な想いに駆られていた。恥ずかしながら、その想いは数十年ぶりかもしれなかった。

 まだそのような感受性が残されていたことに、多少戸惑っていた。

 時を重ねて幾年月、胸キュンなどはとっくの昔に忘れていたが、失われた年月を一気に飛び越えて、それは蘇ったようだった。

 しかし、そんな気持ちと裏腹に、時はやはり残酷であった。

 胸キュンは蘇っても、鏡に映る容姿は蘇るわけもなかった。それは当たり前であるが、至極残念というしかなかった。

 とにかく、胸キュンは年を重ねても失われない、ということを発見した。

胸キュンとは…
 人間の感情のひとつ。 胸が締め付けられてキュンとすること。 特に異性との幼少の頃の思い出や、異性の今まで見えていなかった素敵な側面の発見などが胸キュンをひきおこす。

 その他、胸キュンを起こす直接的要因として代表的に挙げられるものは景色、音楽、匂い、色、恋、切なさ、などがある。(参考/ウィキペディア)

なぜか、「ハートをROCK」に胸キュン!

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 お断りしておくが、松田聖子さんのファンではない。それどころか、まったく関心がなかったといっていいだろう。80年代の松田聖子全盛期をリアルタイムで知っているが、一度も興味を抱いたことがなかった。

 もちろん、「青い珊瑚礁」や「スイートメモリー」などは知っていた。当時はなにしろ、ナンバーワンヒットを飛ばし続けて、向かうところ敵なしといえた。(あえていえば、中森明菜がいたが)

 しかし80年代当時、アイドルはおろか歌謡曲も、日本製ロックにも関心がなかった。いまでは不思議であるが、とにかく世間とは一線を引くことをカッコイイと思っていた。それは、とてつもなく痛かったのは言うまでもないが。

 それがなにゆえに、約三十年の時を超えて、松田聖子の「ハートをROCK」に胸キュンしたかというと、それはYouYubeで聴いたからである。

 恥ずかしながら、ある日某グラビアアイドルの動画を観ていたところ、その映像の背景に流れていたのが、この楽曲であった。そのとき、松田聖子の曲とは分からなかった、ましてや「ハートをROCK」という題名も知らなかった。

 グラビアアイドルそっちのけで、その楽曲の方になぜか胸がキュンとしていたのに気がついた。そして、なんて楽曲なのかいろいろ調べた結果、ようやく「ハートをROCK」という曲であることが判明した。

 松田聖子と分かって若干戸惑ったが、同時にさすがとも思っていた。彼女は、やはりアイドルソング最強の歌手なのかもしれないと。

 歌詞や曲の良さもあるが、松田聖子の歌い方や声質が、やはり胸キュンの一大要素であるのは間違いない。とくに、「あなた〜」と呼びかけるように歌う様には、男心を震えさせる天性のものを感じたがいかに。

「ハートをROCKされたいの〜」というサビの歌声に、思わず「うー、ROCKしちゃうぞー」と心が震えた当方はヘンタイか。

 青春期の恋は、とにかく気もそぞろ、浮足立つ気持ちを抑えられない。その結果、歌にあるように踊りたくなるようだ。当方もかつて浮き足立ったが、踊ることはなかった、残念ながら…。そして、もう踊ることはないだろう。

 最後に、お断りをしておきたい。グラビアアイドルの動画を観たのは、たまたまである。これは強く念を押しておきたい。くれぐれも誤解のないように。

 とにかく、ひさしぶりの胸キュンだったので思わずこのように書いてしまいました。胸キュンは年月を超えていつやってくるか分からない、と感慨を覚える今日この頃である、なんてね。

■ハートをROCK 松田聖子(1983年6月1日発売)

作詞:松本隆 作曲:甲斐よしひろ 歌:松田聖子

さあ 踊りましょ 月夜のステップで

ねえ 差し出した 右手を重ねてね

あなたに誘われた コンサート それもクラシック

まぶたを閉じないで 眠るコツ発見しそうよ

ハートをROCKされたいの

時にはバッハもいいけれど

二時間も 着なれないドレス

いい娘にしてると疲れるわ

<以下省略>

ハートをROCKされたいの

私のこころのドラムを

思い切り叩いてほしいの

ビートがなければつまらない

 作詞は、松田聖子の楽曲の多くで名作を書いている松本隆、作曲はなんと甲斐よしひろであった。若い人は知らないと思うが、「甲斐バンド」というロックグループで活躍していたアーティストである。

 その甲斐よしひろも「ハートをROCK」を歌っている。松田聖子とはだいぶ趣が違うが、なかなか捨てがたい魅力があります。(上の動画をご覧ください)

追記:
 誰でも「ハートをROCK」を聴けば、胸キュンになるとは限りません。それは、あくまで個人差があるのは言うまでもありません。あくまで、今回のテーマでは個人的な感想を述べたに過ぎません。

 たぶん、胸キュンをまったく理解ができない人も多くいるはずです。しかし、それでいいと思います、なにしろ人はそれぞれですから。

ユートピア
大ヒットシングル「秘密の花園」「天国のキッス」、外国を舞台にした、朝日や夕日をバックに聴きたいナンバー「マイアミ午前5時」「セイシェルの夕陽」、アップテンポなナンバー「ハートをRock」「Bye-bye Playboy」ほか、全10曲収録。
ユートピア

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