ライク・ア・ヴァージンも、61歳(2020年)
1983年にデビューしたマドンナは、2020年現在なんと61歳になるそうだ。デビューから約37年、いまだ世界のトップ・ミュージシャンとして健在である。
マドンナ=クィーン・オブ・ポップといわれて久しいが、まだまだその座は揺るぎそうもない。約37年にも渡り、世界のミュージックシーンを牽引してきたその実力は、他の追随を許さないものがある。
マドンナ以後、数多くの女性ミュージシャンが現れたが、彼女以上の音楽性、パワーを持ったアーティストは、まだ現れていない。(個人的見解)
テイラー・スイフト、ガガ、リアーナ、ビヨンセ、ケイティ・ペリーなどがいるじゃないか、という意見もあると思うが。いかんせん、マドンナの37年間もトップにいるという現実の前には、彼女たちの実績も霞むというもんだ。
注:実質デビューは82年、シングルを発売している。
マドンナ(マドンナ・ルイーズ・ヴェロニカ・チッコーネ)
1958年8月16日生まれ:61歳(2020年)
職業:歌手、ダンサー、作詞、作曲、編曲、音楽プロデューサーなど
画像引用:https://www.cinemacafe.net/article/2018/08/16/57928.html
1978年/35ドルを手にグレイハウンドの長距離バスでニューヨークへ。
1981年/ダンサーやモデルなどをしていたが、ポップスターを目指すことに。
1983年/ファーストアルバム「バーニング・アップ(Madonna)」を発表、アルバムから「ホリデイ」「ボーダー・ライン」「ラッキー・スター」が連続ヒット。
1984年/セカンド・アルバム「ライク・ア・ヴァージン」を発表、前作を上回る大ヒット、同名シングルは初の全米1位曲となり、6週連続1位のメガヒットを記録する。マドンナは一躍世界的なミュージシャンに上り詰めた。
マドンナは、時代を超えてゆく
80年代を代表する女性ポップスターとなったマドンナは、その後もトップミュージシャンに君臨し、上記作品を含め2019年までに14作品のスタジオ・アルバム、その他(ライブ盤、ベスト盤)をリリースしている。
作品の売上枚数は2億7000万から3億枚以上とされ、『ギネス・ワールド・レコーズ』において「全世界で最も売れた女性レコーディング・アーティスト」そして「史上最も成功した女性アーティスト」として認定されている。
コンサートツアーは、概ねアルバム発表後に行われた。マドンナのコンサートツアーは徐々に大掛かりとなり、巨大セットが組まれて大イベントの様相を示した。
巨大セットの舞台、そして歌とダンスの融合したスタイルは、その後の女性ミュージシャンたちに模倣されて、女性ポップスターのロールモデル(規範)となった。いまでは、女性ポップスターは歌いながらダンスするのが当たり前である。
また、マドンナは、性的なシンボルとしてもアイコンとなった。性的なイメージを前面に出すスタイルは、これまたその後の女性ミュージシャンに多大な影響を与えた。ガーターベルト付きのボディランジェリー姿などが有名である。
引用:https://www.pinterest.ph/pin/81698180717852070/
冒頭動画/Madonna – Like A Virgin
1984年発売のアルバム「『ライク・ア・ヴァージン』に収録。マドンナといえば、いまでも「ライク・ア・ヴァージン」というぐらい大ヒットした楽曲。
マドンナ初の全米一位となった。当時は、マドンナのファッションも大きな関心を集めた。チープかつ派手なアクセサリーを大量に身につけたビッチ風のスタイルを真似た「ウォナビーズ」という女性たちが急増した。
十字架のイヤリングや、マドンナのような蛍光ゴム製のブレスレット、足首で切り取る白いレースのタイツ、黒いチューブスカートなどを身につけた。
Madonna – Into The Groove
1985年公開の映画『マドンナのスーザンを探して』の挿入曲。マドンナと邦題にあるが、主演ではない。しかし、マドンナ抜きには語れない映画である。「Into The Groove」は、マドンナ初の全英一位を獲得している。
掲載動画は、「アフリカ難民救済」を目的としたチャリティーコンサート『ライヴエイド』のライブ映像。同年、俳優ショーン・ペンと結婚(マドンナ27歳)。
Madonna – Express Yourself
1989年発売のアルバム『ライク・ア・プレイヤー (Like a Prayer)』に収録。マドンナの代表曲の一つとして知られる。
一種の女性賛歌であるが、「自分自身を表現することが出来れば、自分自身を尊敬することができる」というメッセージは、男女問わず、広く受け入れられた。
動画では、とてもユニークなダンスパフォーマンスを繰り広げている。
マドンナ・エピソード
引用:https://cahiersdemode.com/madonna17/
マドンナには、弱い女性というイメージは皆無である。とにかく物凄いパワーがある、いわば肉食系の女性といっても過言ではない。それを証拠付けるような数々のエピソードがある。以下にそのほんの一部を抜粋して紹介する。
ちなみに、マドンナは現在ベジタリアンのようである。
1978年-1981年/ダンサーやモデルをやっていた下積み時代。この時期にはヌードモデルや成人向け映画にも出演したようだ。
1985年/雑誌『PLAYBOY』に1979年頃に撮影されたモデル時代のヌード写真が掲載された。同年、俳優のショーン・ペンと結婚。
1989年/「ライク・ア・プレイヤー」のミュージック・ビデオで十字架を燃やすなどの大胆な演出を用い、世界的な宗教上の議論を巻き起こした。同年、ショーン・ペンと離婚。
1991年/自身初のドキュメンタリー映画『イン・ベッド・ウィズ・マドンナ』が初上映される。舞台裏から彼女の私生活までを赤裸々に綴った、ドキュメンタリー映画として史上最高の世界興行記録を更新した。
1992年/米タイム・ワーナーと当時としては破格の6000万ドルで契約し、総合エンターテイメント会社「マーヴェリック」(Maverick)を設立、社長に就任する。同年、アルバム『エロティカ』と、スティーブン・マイゼルによって撮影された自身初の写真集『SEX』を同時発売。
1994年3月/米CBSのトーク番組『レイト・ショー・ウィズ・デイヴィッド・レターマン』で放送禁止用語を連発し、世間の非難を浴びた。
1996年/パーソナル・トレーナーのカルロス・レオンとの間に授かった第一子となる長女ローデス・マリア・チッコーネ・レオンを出産。
1998年3月/アルバム『レイ・オブ・ライト』を発売。「90年代最も優れたポップ音楽の傑作の一つ」と称賛されたこの作品は、全世界で約2000万枚を売り上げる大ヒットとなる。
2000年/映画監督ガイ・リッチーとのあいだに第二子となる長男ロッコ・リッチーを出産。同年、ガイ・リッチーと結婚する。
2003年/アルバム『アメリカン・ライフ』を発売。タイトル曲「アメリカン・ライフ」のミュージック・ビデオは反戦をイメージした過激な内容で物議を醸し、イラク戦争開戦と時期が重なったため、アメリカでのテレビ放映が自粛された。
2005年/アルバム『コンフェッションズ・オン・ア・ダンスフロア』を発売。アルバムは全世界40ヶ国で1位、シングル「ハング・アップ」は全世界41ヶ国で1位を記録した。
2007年/2007年度版の『ギネスブック』でマドンナは2004年に5000万ドル(約59億円)を稼いだ「地球上で最も稼いだ女性シンガー」に認定された。
2008年/通算8度目のツアー「スティッキー・アンド・スウィート・ツアー」を敢行、ソロ・アーティスト史上最高となる4億800万ドル(約377億円)のツアー収益を記録した。同年、ガイ・リッチーと破局、離婚が成立した。
マドンナの収入は、だいたい年間約100億円前後と想定できる。2008年の推定収入は、1億1,000万ドル (日本円で約110億円) で1位にランクインした。
これだけ莫大な収入があると、一般人には想像できないこともできる。映画監督のガイ・リッチーと離婚したときには、なんとマドンナが約92億円を元夫に支払っている。なんと92億円である。(初婚は、ショーン・ペンだった)
2016年/「レベル・ハート・ツアー」は、1億7000万ドル(約192億円)のツアー収益を記録した。これにより1990年の「ブロンド・アンビション・ツアー」以降のツアー収益の総額が、ソロ・アーティスト歴代最高額となる13億1000万ドル(約1,480億円)となった。
2019年/14枚目となるスタジオ・アルバム『マダムX』を全世界同時発売。
Madonna – Vogue
1990年発売のアルバム『アイム・ブレスレス』に収録。シングルとして先行販売された。PVの監督はデヴィッド・フィンチャー。
「ヴォーグ」は、ファッション雑誌の名称であると同時に、当時ゲイカルチャーのなかで流行していたダンス「ヴォーギング」を取り上げたものである。
その音楽性は、ハウスミュージックのクラブサウンドを取り入れて、80年代のマドンナとは違う要素を打ち出している。マドンナ最大のヒット曲といわれる。
逸話として、当初はシングルカットのB面として用意されたが、その楽曲のあまりの出来の良さにレコード会社は、急遽シングルとして発売がされた。
Madonna & Maluma – Medellín
2019年発売のアルバム『マダムX』(Madame X)に収録。アルバム発売当時のマドンナの居住地であるポルトガルのリスボンに影響された、いわゆるラテン系のサウンドがフューチャーされている。
動画では、60歳を越えたとは思えない、妖艶な容姿を見せている。相変わらず、セクシーかつ挑発的な姿勢も健在である。いやはや。
参考文献:ウィキペディア、YouTubeほか
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