あー言えば、こー言うのが舛添氏の常識らしい
舛添都知事、前都知事とおなじく不正会計が指摘される
海外出張ばかりしている舛添都知事は、その高額な出張経費が問題となっていた。海外では、高級ホテルのなかでも超高額なスウィートにしか泊まらないとか。それが問題視されると首都の長として当然のことである、と開き直っている。
その言い草が実に上から目線であり、また論理のすり替えがあまりに激しいので誰も都知事の言うことを信用していないと思われる。この分だと、次回の選挙で再選されるのはかなり難しいに違いない。
けっして自分の非を認めようとはしない。高学歴のエリートによくいるタイプであるが、舛添氏はそれに輪をかけて強烈な自我を発揮している。
ダウンタウンの松本人志さんは、このような都知事の行動、発言に関して次のように語っている。
松本人志が舛添氏を批判「メッキと頭がハゲてきた」
松本は、舛添氏が今回の問題について「ルール通りにやっている。全く問題ない」などと開き直ったことについて、「言い返しがかわいくないんですよ。もうちょっとかわいく言ってくれたらいいんですけど。結局、アドリブに弱いんやな、この人って。そっちの方が(政治家として)大丈夫かなぁって心配になる」とコメント。「結局、メッキと頭がハゲてきたんでしょうね」と切り捨てた。
高額出張費に関して、誰もがおかしいと思っていたが、本人だけは自分の論理の方が正しいと主張し続けていた。その結果、ますます怪しいやつだ、と世間から思われたのをまったく感じることができないようだ。
このようなノーテンキな感性で都知事などが務まるのか、はなはだ疑問である。もしかしたら、ノーテンキでないと日本では政治家になれないのか、そんな気さえしてくる次第である。
そんな唯我独尊の都知事にもやはりというか、不正疑惑が浮上した。
舛添都知事に政治資金規正法違反の重大疑惑!
舛添要一都知事(67)の三つの政治団体、「グローバルネットワーク研究会」(以下「グ研」)「新党改革比例区第四支部」「泰山会」の政治資金収支報告書(2012~2014年)を「週刊文春」特別取材班が精査した結果、政治資金規正法違反の疑いが浮上した。「グ研」の収支報告書によると、舛添氏は2013年1月3日に、千葉県木更津市のホテル「龍宮城スパホテル三日月」における「会議費用」として、237,755円を計上している。翌年も1月2日にやはり「会議費用」として、133,345円を計上、その金額は、あわせて371,100円となっている。
なんと、木更津じゃないか。当方の出身地がこんなところで話題になるとは、なんてことだ!というしかない。
とにかく政治家ってーのは、隙があれば、なんでも公費で賄おうという根性らしい。いやはや、呆れるしかないが、この件に関して舛添氏がなんていうか楽しみである。きっと、優れて高邁な論理を展開してくれるだろう。
都知事とロンドン市長の出張費比較
問題となった高額な海外出張経費が、おときた駿(東京都議会議員/北区選出)氏のブログに掲載されていた。それを要約すると以下のようになる。
ちなみに比較対象となっているロンドン市長の出張先は東京である。
<費用総額>
ロンドン市長:684万円 VS 舛添知事:5,040万円
<期間>
舛添知事:5泊7日、ロンドン市長:4泊6日
<同行随員>
舛添知事:19名、ロンドン市長:6名
<宿泊>
舛添知事:高級ホテルの高額スイート(19万8千円@一泊)
ロンドン市長:ちょっといいホテルの普通の部屋(3万5千円@一泊)
<航空券>
舛添知事:ファーストクラス(約266万円)
ロンドン市長:ビジネスクラス(約66万円、帰りはポイント利用)
いやはやこの差はなんだ、と思うばかりである。いつから東京はロンドンより格上になったのか。いや、そうではないな。このように権力者が多額の税金を自分の意のままに使うのは、後進国によくある手口だ。
それを考えると、日本および東京はまだ後進国と言っても間違いはないだろう。
いったい誰が、こんな輩を都知事にしたんだ、あん。そ、それは東京都民でした。いやはや。
<都知事の海外出張費内訳>
冒頭写真:コンラッド ロンドン
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