フリンジというパラレルワールドに浸る!
あらゆる奇妙奇天烈のてんこもり、それが「フリンジ」である
アメリカの連続TVドラマ「フリンジ」が、2013年1月に終了した。2008年の放映開始から5年にわたるロングドラマであった。そのドラマ性は、いまさらいうまでもないが、多様性に満ちていた。SF、サスペンス、スリラー、ミステリーなどの構造を内包しつつ、パラレルワールドという概念を軸に展開した。
パラレルワールドとは、いまの世界と平行してもう一つの世界があるということらしい。ただし、異界とか四次元とは意味が違うようである。この概念を理解するのは難しいが、なにしろ、そのドラマづくりが達者過ぎてそんな概念はどうでもいいと感じるのである。とにかく観て楽しい、堪能できるドラマとなっている。
アメリカのTVドラマは、長いシーズンにわたって放映されるのが普通である。ただし、評価によってはすぐに打ち切られる。この「フリンジ」も5年間で全100話だそうである。これは、創り手も大変である。特に奇妙きてれつな話など、これまでに使い倒されたものが多数である。
そのような背景を踏まえつつ、オリジナリティーを確立した製作陣は大したものである。本作の製作の中心人物は、あの「ロスト」で日本でも有名となったJ・J・エイブラハムスである。この人の才能は、半端ない。あきらかに、スピルバーグ、ルーカスの後を担う中心となる存在だろう。しかし、これはいまさら云うまでもないことであった。
奇妙なアイコンの数々
現在、フリンジを全話制覇を目指して前進中である
個人的には、これまでアメリカの特定ドラマを全話観た事は一度もない。あの「ロスト」も途中で挫折したままである。最近では「ウオーキングデッド」を途中まで観たが、興味が続かなかった。そして、今回「フリンジ」である。現在、第二シーズンの終わりに差し掛かったところである。
まだ、先は長いのである。最後まで観るかどうか、先の事は分からないが、いまのところ過去の経験より興味が持続している。その理由であるが、一話ごとに事件が設定され、それが終わる。という一話完結型に徹しているからではないか。「ロスト」などは、なんか進んでいるのかどうかもよく分からないまま投げ出してしまった。
「フリンジ」は、極端をいえばシーズン関係なく、どこから観ても楽しめる作りとなっている。そう感じる次第である。
アメリカのドラマは、製作費用も半端ない
アメリカのTVドラマの多くは、映画そこのけの費用が掛かっている。それを回収できるシステムがあるから、この手のTVドラマが多数製作されるのだろう。日本ではなかなか考えられないが、いずれ日本もそうなるのだろうか。しかし、地上波のテレビ網が中心の日本では難しいか。
「フリンジ」のパイロット版の製作費は1,000万ドル、円換算で約10億円である。日本では、映画の大作が一本できるだろう。アメリカでは、TVドラマの製作は映画会社の収益に大きく貢献しているそうである。あの、ディズニーでも全体の収益構成比では、テーマパークよりTVドラマの方が貢献度が高いそうである。
と何かで読んだ記憶があるが、正確ではないかも。あしからず。
以下は、「フリンジ」全話コンプリート・ボックス!
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