赤い色は、女性をイメージさせる!?
ヘルタースケルター 蜷川実花
赤い色が、主張する意味性とはなんだ
赤い色は、とても目立つ色合いである。これは誰でも感じているはずである。赤い色が嫌いという人も多いとは思うが、その理由は目立ち過ぎる色合いを上げるに違いない。それは何故かといえば、目立つということは、言葉を変えれば主張が強いことを表すからだ。人に置き換えれば我が強く、自己主張が強い、そんな人を連想するだろう。また、赤い色から連想されるのは、男性ではなく女性のはずである。
しかし、何故、赤い色が女性を連想させるのだろうか。それは、きっと女性が生命を生み出すパワーを持っているからに違いない。つまり、パワー=生命力を感じさせるからである。赤い色は、生命力の色なのだ。
赤い色は、人に生命力を感じさせるのである。したがって、情熱を表明したい場合の多くが、赤い色を使うのは必然である。女性誌が赤文字を多く使うのも、これが理由である。女性は、強く主張するものに対して弱いのである。赤い色は、情熱や興奮というものを女性に感じさせる、と同時に安心感も与えるのである。これが、赤い色の有する特性である。
花様年華 ウォン・カーウァイ
赤い色には、性への秘めた情熱性がある
赤い色には、生命力がある。生命力には、大きく分けて二つの意味があるはずだ。それは、生と性である。赤い色は、通常の生活のなかでは、前向きな明るさや元気というものを与えるイメージがある。一方、その裏には性への秘めた情熱というべきイメージもある。前述したように、赤い色は、生命力の色である。したがって、生命を宿す行為である性に結びつくのは、これまた必然である。
男と女の恋愛感情や性愛を高める場合または場所では、赤いイメージの雰囲気が使われるのは、これが理由である。青いイメージの雰囲気では感情が高まらないはずである。
赤い色は、日常では元気という生命力に。またその反面、性への感情を高める生命力として効果を発揮するのである。恐るべし赤い色である。
何故、このような事を書いたか。その理由は、「花様年華」や「ヘルタースケルター」などの男女間の恋愛、あるいは性を主題とした映画を観たときに感じていたものである。何故、赤色なのか、または赤っぽい色合いなのか。なんとなく直感で感じてはいたが、改めてそれを整理してみた次第である。なお、あくまで個人的な見解であることは、言うまでもないことである。
ヘルタースケルター 蜷川実花
<赤い色から、連想する言葉とは何か>
炎、血、命、興奮、活気、自己主張、情熱、野蛮、怒り、革命、危険、暑い、爆発、恋、活動的、派手、愛、生命、勇気、争い、強烈、残酷、愛情、積極、燃える、出費、地獄、色情的、緊張、などがある。
参考文献:知って役立つ色の辞典より
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