六本木ヒルズ 00年代の出来事はここに象徴されている?
いまのところ、ITとテロとエコの時代か!?
2000年代(00年〜09年)
00年、99年に始まったネットバブルの狂騒は、00年には早くも終息に向かった。それは、あまりに実態経済との乖離が激しかったことが、バレたからであった。中身が伴わない思惑だけの相場であった。以後、ネット関連企業の淘汰が始まった。アメリカでは、2代目ブッシュ大統領が就任した。シドニーオリンピックでは、高橋尚子がマラソンで金メダルを獲得した。
流行・風俗では、ユーロビートとパラパラというダンスが流行った。女子高生のソックスは、ルーズから徐々に紺色ハイソックスへと移行していた。音楽では、エイベックスがヒットを飛ばし続けていた。浜崎あゆみがカリスマとなった。
01年、21世紀となった、3千年紀のはじまりである。9月11日、アメリカ・ニューヨークの貿易センタービルに飛行機が激突しビルは崩壊した。アメリカ同時多発テロの発生であった。その後、アメリカと連合諸国は、アフガニスタンを空爆。日本では、小泉首相が就任した。アニメ映画「千と千尋の神隠し」が歴代最高の収益を上げた。他には、2000年代を怒濤の如く駆け上がったアップルが、そのきっかけともなった「iPod」を発売した。秋葉原にメイド喫茶がオープンした。
02年、EUでは通貨統合を開始した。ワールドカップ日韓大会が開催された。学習指導要領が改正されて、ゆとり教育化がさらに進んだ。 鈴木宗男事件が起こり、これに関連して田中外相が辞任した。
03年、アメリカ同時多発テロに端を発した対テロ活動は、ついにイラク戦争となった。アメリカと連合諸国は、核兵器保有を口実にイラクに侵攻したが、兵器は見つからなかった。イラク・フセイン政権は崩壊した。以後は、混迷する内政がいまも続いている。日本では、株価がバブル後の最低を記録。一方、やがてIT長者で賑わう六本木ヒルズがオープンした。その後、ここを舞台に数々の怪しげな事件が起きることになった。
2001.9.11 ニューヨーク貿易センタービル
04年〜06年、アテネオリンピックが開催された。スマトラで大地震が発生し多数の犠牲者が発生した。新潟・中越地方でも大きな地震があった。閣僚や議員の年金未納問題が発覚した。イランでは、日本人が人質となる事件が発生した。郵政民営化を巡って、国会を解散した小泉自民党は総選挙で大勝した。そして、郵政民営化法案は成立した。
06年、前年にニッポン放送株を大量取得したライブドア社に強制捜査が入る、その後、社長の堀江は逮捕された。小泉首相退任、安倍晋三が首相に就任した。2000年代はじめから顕著となった格差社会化が、この頃には、さらに進んで定着化の様相となっていた。しかし、政治家は何をする訳でもなく、むしろ労働基準の緩和に向けた動きをみせていた。
07年〜09年、食品偽装問題が多く発覚した。06年頃から危機が叫ばれたアメリカのサブプライムローンであるが、08年についに破綻した。投資銀行リーマン・ブラザースは破綻、その他の投資銀行も再編された。この頃ブームとなったのが、Kポップであった。しかし、その行き過ぎた宣伝方法と反日活動から嫌韓ムードが広がり、いまでは見る影もない。また、芸能人の多くがKポップを宣伝していた。
09年、ついに自民党が下野した。民主党をはじめとした非自民の政権が誕生した。多くの国民は、この政権に期待したが、その体質に問題があったのは、いまさら言うまでもない事であった。アメリカでは、黒人初の大統領が誕生した。
■主な出来事
2000年
小渕恵三首相が死去 アメリカ大統領ブッシュ就任 シドニーオリンピック
ネットバブル終息 世田谷一家殺人事件
2001年
3千年紀・21世紀がはじまる アメリカ同時多発テロ事件発生 小泉首相就任
連合諸国がアフガニスタン空爆 iPod発売
「千と千尋の神隠し」公開 大阪にUSJ開園 ディズニーシー開園
2002年
EU、通貨をユーロに統合 ワールドカップ日本・韓国大会
学習指導要領改正、ゆとり教育化が進む 鈴木宗男事件
2003年
イラク戦争開戦、フセイン政権崩壊 六本木ヒルズオープン
株価がバブル崩壊後の最安値7,603円を記録
伝染病SARSの大流行 SMAP「世界に一つだけの花」257万枚の大ヒット
2004年
アテネオリンピック開催 新潟県中越地震発生 スマトラ島沖地震発生 閣僚の年金未納発覚
イラン人質事件
2005年
JR福知山線脱線事故発生 郵政民営化関連法案が成立 マンション耐震偽造問題
ハリケーン・カトリーナ被害 煙草CM禁止 ライブドア、ニッポン放送株を大量取得
2006年
ライブドア社長の堀江貴文、証券取引法違反で逮捕
村上ファンド代表村上世彰、インサイダー取引で逮捕
小泉純一郎が総理を退任 安倍晋三首相就任 弱者切り捨て問題
2007年
食品偽装問題発覚 東京ミッドタウンが開業 安倍晋三首相が辞任 福田康夫内閣発足
山中伸弥教授、iPS細胞の作成を発表 消えた年金
2008年
中国製餃子中毒事件 秋葉原通り魔事件発生 北京オリンピック
福田康夫首相が辞任、麻生太郎内閣発足
小室哲哉が詐欺容疑で逮捕 株価、26年ぶりに7,000円を下回る リーマンショック
2009年
アメリカ、バラク・オバマ大統領就任 マイケル・ジャクソンが死去
株価、バブル崩壊後最安値を更新
衆院総選挙、民主党308議席を獲得 非自民が政権獲得、鳩山由紀夫首相就任
欧州統合ユーロのマーク
2010年代(10年〜13年)
10年、中国の漁船による領海侵犯が相次ぐ中で、海上保安庁の巡視船に中国漁船が追突する事件が発生した。当時の民主党政権は、これを穏便に済まそうと漁船の船長を保釈した。後に、当時の政権中枢にいた仙谷官房長官が裏で各方面に圧力を掛けていたのが明らかとなった。この時期、鳩山首相は不明朗な金銭問題などで退陣し、管首相となった。日本は、GDPで中国に抜かれて世界3位となった。
11年、東北地方で大地震が発生した。それに伴って福島の原発で事故が発生した。それは、後にメルトダウンした。政府、東京電力は、これを大事に至らないと強弁したが、それが嘘であることがバレた。東京電力は、事前に対策を施せる方法があったが、それをコストを理由に見送っていた。その結果、世界に例を見ない重大な事故が発生した。
管首相は退陣し、野田首相が就任した。民主党政権は、この時期から混迷の度合いをさらに深めて行く。
12年、野田首相は、民主党の公約を破り消費増税に邁進した。これに呆れた国民は、民主党から一気に引き始めた。地方選挙でも次々に破れた。ついに総選挙が行われて、民主党は記録的な大敗北を記した。自民党は、変わって大躍進し政権に返り咲いた。安倍晋三が2度目の総理として就任した。しかし、消費増税はしれっとそのまま継承してしまった。
それでも、何故か株価は上昇を続けて翌年には1万3,000円を超えた。
13年、安倍首相は、アベノミクスを掲げて円安、株高、輸出増を目論んだ。その結果、株は上昇傾向にあるが、いまだ景気回復の実感にはほど遠いのが現状である。来年の消費増税に向けて待ったなしの状況である。好況感が上向かなければ、消費増税後には消費意欲の後退から一気に不景気となるかもしれない。あとは、アメリカの景気頼みである。
<10年〜13年の流行・風俗>
音楽の世界ではアイドルグループのAKB48が連続してミリオンを達成した。しかし、それ以外の音楽は見るも無惨な状態である。とにかく、CDは売れない時代となった。10年前には、エイベックスが発売するCDは数百万単位で売れていた。インターネットの普及に伴い、その弊害が音楽CDを直撃した形である。
また、一時期ブームと言われた韓流であるが、その露骨なまでのごり押しに呆れた国民からパッシングを受けて一気に後退した。これを大したことはないと高を括っていたテレビ局は、いまでは「嫌だから見ないテレビ」となって久しい。このように、我が世の春を謳歌したメディアの凋落が激しい傾向にある。
ここ数年話題となった六本木周辺を拠点にした反グレ集団であるが、警察もついに摘発に乗り出して次々と逮捕者が出ている。それでも、相変わらずオレオレ詐欺的犯罪は後を絶たない状態である。また、彼らのような強面が集まるクラブの摘発も続いている。無許可営業がこれほど多いのはどういう訳か、警察はいままで何をしていたか疑問である。
ゲームは、すでに据え置き型から携帯端末に主流が交代した。しかし、この世界で安定はない。この間までブラフを連発して威勢の良かったグリーは、すでに危機的状態となっている。それは、行き過ぎた課金制度に依存した収益システムを変えることが出来なかったのが理由だ。何事も行き過ぎると良くない典型である。
AKB48
■主な出来事
2010年
尖閣諸島中国漁船衝突事件発生 チュニジアで暴動に端を発したジャスミン革命起こる
長期政権に対する反政府活動がアラブ諸国で活発化する ドバイに世界一の超高層ビル
上海で万博開催 GDP、日本は中国に抜かれて世界3位に 鳩山首相退任 管首相就任
2011年
東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)が発生
福島第一原子力発電所で事故発生(メルトダウン)
エジプト、リビア、イエメンなど相次いで政権が倒れる(アラブの春)
北朝鮮の最高指導者である金正日が死去 オサマ・ビン・ラディン殺害
アナログから地デジへ 管首相退陣 野田首相就任
2012年
ギリシャ、デフォルト危機 欧州債務危機 山中伸弥教授、ノーベル生理学・医学賞を受賞
東京スカイツリー竣工 尖閣諸島を国有化 国会解散衆院総選挙 民主党大敗北 安倍政権誕生
2013年
アベノミクス 円安・株高となる 2020年、東京オリンピック開催決定
原発広告は、戦後もっとも成功したプロパガンダともいえる!
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