世界の建築家が、その才能を惜しみなく披露する
美術館は、いまや建物が魅力を放つことで有名となる!
美術館といえば、ルーブル美術館に代表される様にかつて貴族の館として壮麗さを誇った建物等が活用されてきた。しかし、昨今では現代建築がそれにとって変わってきた。その最近の代表格が、ビルバオ・グッゲンハイム美術館であろう。
非対称建築の巨匠であるフランク・ゲーリーが設計したこの美術館は、建物そのものが有名となり、それを見たさに人が集まることになった。所蔵作品でなく、建物が人を呼び寄せるという新しい現象の事例となった。
そして、それ以降は世界各国で先端建築家が腕を競って、美術館建築に才能を注ぎ込んでいる。海外旅行をする際にはショッピングもいいが、できればそうした美術館の一つや二つは見なければ、機会損失というものである。
その前に、「建築がすごい世界の美術館」という本が出ているので、ぜひそちらで情報を仕入れてから海外に出かけてほしいと思う次第である。ちなみに、このページの最後にアマゾンが貼付けてあります。宜しく哀愁、あしからず。
■グラーツ美術館(オーストリア、グラーツ)
SF映画にでも出てきそうな巨大な生物のようである。
いまにも動き出しそうな感じがする奇妙な形のユニークな建築。ある意味では街に刺激を与えることで、活性化を促しているようにも思える。
■シュターツギャラリー(ドイツ、シュツットガルト)
古典主義建築の引用と鮮やかな色がぶつかり合うポストモダン建築の傑作。
波打つようなガラスの壁面が美しく映える。躍動感に満ちたモダンな趣がお洒落な雰囲気を増幅させている。
■グッゲンハイム・ビルバオ(スペイン、ビルバオ)
非対称建築の最高傑作か、美術館建築が人を集めるきっかけとなった建築。
1997年10月18日に開館した。アメリカのソロモン・R・グッゲンハイム財団が設立したグッゲンハイム美術館の分館のひとつであり、建築家のフランク・ゲーリーが設計を担当した。年間100万人を超える来場者があるとか。夜ともなれば建物の光が躍り、水辺に反射して輝かせる様が美しい。
■デンバー美術館(増築部分)(アメリカ、デンバー)
先住民へのオマージュを込めた太陽に輝く巨大な結晶がモチーフ。
2006年に、アメリカの建築家ダニエル・リベスキンド設計の「フレデリック・C・ハミルトン館」が完成、大きく拡張する。ロッキー山脈の山々とふもとの岩水晶をモチーフにした外観のユニークさが特徴。
■おまけ:リバーサイド・ミュージアム(交通博物館、英国、グラスゴー)
2011年に、クライド川のグラスゴー港 (Glasgow Harbour) に建設されたリバーサイド博物館 (Riverside Museum) 。設計は、日本の新・国立競技場のデザインで巷を騒がせたザハ・ハディッド。
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