美的、感覚的な意味での洗練がある!
当該ブログでも度々紹介した海野弘氏の著作を、今回はまとめて紹介したい。といってもほんの少しであるが。なにしろ大変多くの本を出しているのだ。海野氏は、下記の略歴にあるように、出版社に勤務していた。それは平凡社と記憶している。たしか「太陽」という雑誌を編集していたと思う。
あの嵐山光三郎などと一緒に仕事をしていたようである。ま、個人的な記憶なので確かではないが、だいたいあってるはずである。はじめて海野氏の著作を知ったのは、「空間のフォークロア」であった。内容は思い出せない、なにしろ現在手元には無いのだ。
その後、1920年代、30年代に関する本を読んだ記憶がある。このうち何冊かは、現在でも手元にはある。その洗練を感じさせる文章に惹かれた、と同時に、その目の付けどころが新鮮に映ったのである。その内容は堅くもなく、かといって柔らか過ぎず、品性に裏打ちされたような文体と内容に興味を掻き立てられた。
このような海野氏の本のファンはけっこう多いと思うのだが、けっしてベストセラーになるような本ではない。これは、海野氏に失礼かな。ともかく、読んで損は無い内容の本である事は間違いない!。と思うのである。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
海野弘、1939年東京生まれ。早稲田大学文学部卒業。出版社勤務を経て、美術、映画、音楽、都市論、華道、小説など幅広い分野で執筆活動に従事する。
モダン都市東京―日本の一九二〇年代
内容(「BOOK」データベースより)
大正、昭和初期のモダン都市「東京」。同時代の文学作品を手がかりに、都市生活者が闊歩しはじめた近代都市の情景を、スリリングに描きだす。
モダン都市東京―日本の一九二〇年代 海野 弘 (著)
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アール・デコの時代
内容(「BOOK」データベースより)
一九二〇年代、退嬰的な十九世紀末芸術アール・ヌーヴォーの後に、明るく花開いた装飾様式、アール・デコ。ジャズ、ダンス、ファッション、パーティ、車、そして摩天楼―祝祭的で都会的な美が第一次世界大戦で疲弊した欧州から生まれ、瞬く間に世界を席巻する。
アール・デコの時代 (中公文庫) 海野 弘 (著)
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モダン・デザイン全史
内容(「MARC」データベースより)
デザインの歴史だけでなく、デザインによってつくられてきた、現代の歴史を展開する。21世紀の「デザイン」の出発のために、「デザイン」の観念を変えるほどフレキシブルで開かれた20世紀のデザインの歴史を、いま贈る。
モダン・デザイン全史 [単行本]海野 弘 (著)
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スパイの世界史
内容(「BOOK」データベースより)
外交の裏にスパイあり。アラビアのロレンスの智謀、美貌の踊り子マタ・ハリの色仕掛け、酒飲みで女好きなゾルゲの二重スパイ疑惑、超エリート集団ケンブリッジ・スパイ・リングの売国…。第一次世界大戦から湾岸戦争まで、歴史の行方を決した熾烈なインテリジェンス戦の全貌を明らかにする。大興奮の裏世界史決定版。
スパイの世界史 (文春文庫) 海野 弘 (著)
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スキャンダルの世界史
内容(「BOOK」データベースより)
十字軍スキャンダル、性の革命家サド、エロスのカルト集団、エリザベス処女伝説、モンロー、ダイアナ妃etc.権力とセックスと欲望にまみれた真実の「裏世界史」。ギリシア・ローマ時代から現代までの仰天エピソード満載。
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