GLAMOROUS ( グラマラス ) 2010年 05月号 [雑誌]
出版不況の行く末は、何処に!
出版大手の「講談社」は、女性向け月刊誌の「Grazia」と「GLAMOROUS」を7月6日発売の8月号をもって休刊すると発表しました。
1996年に創刊の「Grazia」は30代ミセスのライフスタイル提案誌として、また、2005年に創刊の「GLAMOROUS」は大人のカジュアルファッション誌として支持を得てきたものの、近年は発行部数の落ち込みや広告出稿の減少などから厳しい環境が続いているため、やむなく今回の決定に至ったようです。
同社によると、少子高齢化やインターネットの本格普及などにより、雑誌市場は大きな転換期を迎えており、デジタルコンテンツや通販など新しい雑誌ビジネスの開発を進めていくとのことです。(「Grazia」と「GLAMOROUS」休刊のお知らせ:講談社より)
出版不況は相変わらず続いているようである。上記にあるグラマラスは、確か復帰したときの沢尻エリカを特集していた雑誌だったと記憶している。
なんでも、講談社は雑誌で儲かっているのは皆無だと云われているそうだ。かつて、一世を風靡した「JJ」光文社などは、最盛期78万部だったのが、現在7万部足らずだそうである。これには驚いた何十万部も売っているものとばかり思っていた。
特に、女性ファッション誌の落ち込みが激しいらしい。雑誌の廃刊は、毎年恒例の催事並みになってきたようである。もっとも当事者にとっては大変だろうが…。その要因は、なんといってもITおよびモバイルの存在ではないか。出版社には魅力的なコンテンツがありながら、それを活かしきれていないのは何故か。
編集者も優秀な人材が多いと思うが、いまだITとの相乗効果を発揮できる企画を打ち出せていない。出版という構造を根底から変えない限り、この泥沼から脱出できないのではないか。どうやったらいいのかと云われれば、いまここでいうほどのアイデアはないが…。
とにかく、若い層が雑誌を買わない、と何かで読んだ。これも、上記したようにモバイル環境が大きく影響しているだろうと考える。
なんといってもモバイルの維持費が高いので、ほかに回すお金がなくなっていると思われる。スマホでネットに繋げば費用が嵩むし、飲みにも行きたいし、洋服もほしい、その他いろいろあるが、何よりモバイルの費用が馬鹿にできないだろう。
かつて雑誌に使っていた費用が、そっくりそのままモバイルに移行されただけである。
このようなことは、ずいぶん前から云われていたが、それに対し有効な手を打てない出版社はどうしたものか?。損して得とれじゃないが、自社の利益優先ばかり考えていると足下すくわれるぞ。と云っておこう!。
ところでマガジンハウスは、どうしてるかねー。相変わらず広告代理店もどきの商売をしているのかな。昔、ずいぶんと憧れたものだが…。ある時期からは、その体質に嫌気が指して買わなくなった。これまで、平凡パンチ、ポパイ、ブルータス、アンアン、オリーブ、エル、カーサなど、どれも買ったぞ。
しかし、その煽動的体質と上から目線に気づいてからは買ってない。もう10年近くになるかも知れない。
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