■映画|ローンレンジャーは、なぜ転けたか

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印象の薄い主役のローンレンジャー

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実写大作映画を続けて転けさせたディズニー

いまさらであるが、「ローンレンジャー」を取り上げたい。なんでいまなのか、それは、つい最近になって観たからである。もちろんレンタルで。あしからず。この話題作は、2013年の夏に公開されたが、もはやその記憶は薄いと言わざるを得ない。それほどまでに受けが悪かった。いったいそれは何故なのか。それを探っていきたい。なお、あくまで興味本位である。悪意はない。

何故、興味本位かであるが、それは最近ディズニーは立て続けに実写大作映画を転けさせたからである。鳴り物入りで公開された「ジョン・カーター」、そして「ローンレンジャー」である。ともに製作費は200億円以上掛けた大作であった。アニメはヒットしているが、何故か実写は転けているのである

「パイレーツ・カリビアン」を大ヒットさせた製作陣が一同に会し、当然の如く大ヒットを狙って製作したのが、「ローンレンジャー」であった。しかし、何故、いまこの題材をと思った人は多かったはずである。そんなに受ける要素が満載かとも思えなかった。コミックを題材としたヒーローものが受けていたせいだろうか。

この「ローンレンジャー」の企画自体は、2000年代初頭にはすでにあったようである。その頃は、ディズニーではなく他の会社で進められていた。しかし、紆余曲折あり、その企画は頓挫し製作されなかった。そして、年月を経て何故かディズニーの元で製作されることになった。

ディズニーでは、「パイレーツ・カリビアン」の夢をもう一度とばかりに、プロデューサーは、ブラカイマー。監督は、ゴア・ヴァービンスキー。そして、主役はもちろん、ジョニー・デップという、いわばゴールデン・コンビを配し外す訳が無い鉄壁の布陣のはずであった。

製作費は、当初より膨らんで最終的には約250億円と言われている。映画の公開後の世界興行収入は、ほぼ製作費と同じくらいらしい。では、収支はとんとんかというと違うようである。ハリウッド(アメリカ映画界)では、収益を上げる(ヒット)には製作費の3倍の興行収入が必要と言われている。したがって、ディズニーは大きな損失を出したのは間違いない。一節では150億円以上と言われている。

ちなみに、日本での興行収入は約20億円であった。なお、「パイレーツ・カリビアン」は軽く100億を突破していたのは言うまでもない。

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トント役のジョニー・デップ

誰が主役か。ローンレンジャーは居ても主役ではない

何故、いま「ローンレンジャー」なのか。これがいまいち理解し難いが、アメリカではコミック・ヒーローものが、2000年代以降立て続けに製作されている。その流れのなかにあるのは間違いないだろう。たぶん。しかし、日本では団塊の世代以上でないと知らないヒーローである。しかも、西部劇である。

西部劇は最近ではあまり受けていないはずである。「カウボーイ&エイリアン」も転けたのは記憶に新しい。その記憶も薄れないうちに「ローンレンジャー」とは如何に。世の中の流行や、それに乗じた金儲けには長けているはずの、ハリウッドの製作陣である。それが何故同じ轍を踏むのか不思議である。

「ローンレンジャー」の特徴は、見終わった後に主役であるはずのローンレンジャーの記憶が曖昧である。いわゆる印象に薄いというやつである。主役なのに何故なのか。それは、本当の主役がジョニー・デップ演じるトントであったからであった。たぶん、間違いないと思うが、違うか。

したがって、本来の主役(タイトルどおりなら)ローンレンジャーは居ても居なくても良いという存在でしかなかった。「パイレーツ・カリビアン」では、あくまで主役は海賊のキャプテン役ジョニー・デップであったのは、誰にも明白であった。しかし、「ローン・レンジャー」はどうだろうか。なにしろ、ジョニー・デップはローン・レンジャーではない。本来では、脇役のトントである。

この辺りにに転けた理由の一端があるのではないか。ようするに顧客からすれば、誰が主役か分かりにくいという点である。制作側は言わずと知れたものと思ったに違いないが、内側で考えたのとは外部は違う反応を示した。それが、結果として興行成績となって現れたに違いない。

ローンレンジャーをジョニー・デップが演じて、トントを個性派俳優に演じさせていれば、もしかしたら結果は違ったかもしれない。

しかし、あくまで想像であるが、ジョニー・デップは個性的な役柄を好む役者である。また、それが自分を活かすものであると理解もしているはずである。そこで、自分を活かすのはトントであるとして、その役にこだわったのかもしれない。

ジョニーがそういえば、製作陣は逆らうことは出来ない。それぐらいビッグネームだからである。そのビッグ・ネームが今回は災いしたのではないか。穿った見方かもしれないが。そのように思う次第である。

この「ローンレンジャー」は、映画としてはよく出来たものであった。ゴア・ヴァービンスキー監督の手腕はたしかなものであった。そして、予算もあったことから画面から漂う雰囲気(セットやCG)も申し分ない出来である。本来は脇役であるが、事実上の主役であるジョニー・デップの演技もそれなりであった。

しかし、それでも、転けたのであった。映画製作とは、ほんの少しの掛け違いによって大きな差を生み出すようである。なお、当該ユーザーは映画の専門家ではなく素人である。ジョニーが、主役ローンレンジャーを演じたとしても、ヒットしたかどうかはいまや神のみぞ知ることである。

追記、ジョニー・デップは、プライベートでハットを被っていることが多く見受けられる。したがって、ローンレンジャー役を演じる事が、本来の自然な流れではなかったかと思う次第である。あくまで印象であるが・・・。

関連記事:ジョニー・デップ、『ローン・レンジャー』の大コケは酷評レビューのせい
http://news.mynavi.jp/news/2013/08/06/232/

テレビ番組版のローンレンジャー、いわば本家である。当然モノクロです!

ローン・レンジャー クレイトン・ムーア DVD8枚組 16話収録 BCP-072

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