■映画|ギャラリー 現代美術というビジネス

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ロンドンの現代美術を取り巻く世界をコミカルに描く


ダミアン・ハースト サメのホルマリン漬け

現代美術は、ビジネスである!

この映画は、一応コメディーであるらしい。そして、ある意味では、現代美術を皮肉っているはずである。個人的には、現代美術に興味があるので大変おもしろかったが、登場人物のひとりとして共感を持てない人ばかりであった。なかでも、ギャラリー経営者の嫌らしさは何ともいえない程である。しかし、現代美術を取り巻く環境も実際そのようなものかもしれない。

現代美術を題材とした映画なので、やはりなかなかお洒落な映像である。また、ところどころに出てくる美術作品が、これまた良いのである。ナイスである。ダミアン・ハーストと思われる作品の展覧会がギャラリーで開かれている場面がある。その作品が実際にハーストの作品かどうかしらないが、これがなかなか興味深い作品だった。たしか、何かの細胞のようなものを大きな画面に描いた奇妙な作品だった。

ちなみに、ダミアン・ハーストは英国を代表する現代美術作家である。たぶん、世界でも最も価格が高い作家の一人である。しかし、その作品は常に問題性をはらんでおり世間を騒がしてもいる。有名な作品には、牛をまっぷたつにしてホルマリン液につけ込んだものがある。これは、牛以外にも豚などいろいろあるようだ。それにしても、美術コレクターはこの作品をどこに飾るのだろうか。

映画にも出てくる裕福な美術コレクターは、家の至る所に現代美術作品がところ狭しと飾られていた。どの作品もどこかで観たことのある作品ばかりであった。もっとも映画で使われたものは本物ではないだろう。それはどの作品も、とびきり高価であるからだ。もし本物なら、保険だけでも大変な価格になるだろう。


ダミアン・ハーストとその作品

<ギャラリー/ストーリー>
ロンドンのアート業界を舞台に、35億円の名画をめぐって繰り広げられる人間模様をブラックユーモアたっぷりに描いた群像ドラマ。

ロンドンで画廊を営む美術商アートは、老富豪ラインゴールドが所有するモンドリアンの名画「ブギウギ」を手に入れようと必死になっていた。

そんなアートの部下であるベスは、美術収集家のボブをパトロンに独立を狙っている。一方、ボブの妻ジーンはベスの恋人である新進アーティスト、ジョーと不倫しており……。(映画.comより抜粋)

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ストーリーは錯綜しているが、それはたいした問題ではない

ともかく、現代美術の持つ特性というものがなんとなく判る映画である。一言でいえば、何か訳が判らんが面白そうということである。コレクター、美術商、美術作家のどれも一癖どころか二癖もある輩ばかりである。現代美術と云う存在が、如何に現実の問題から遠い存在かが、良く判る次第である。

現代美術を支えているのは、一般人ではない。世の中が不景気でも関係のない一部の裕福な層が支えているのである。それは、かつて、ダビンチなどが貴族や王族に囲われていたように、現代の美術作家も同じである。それが、大きなビジネスになったのは、たぶん戦後になってからだろう。アメリカが現代美術の中心地となってから、ビジネス化が進展したのは間違いないだろう。

なお、個人的には、お金があればハーストの本物を一点欲しいと思う次第である。しかし、どこに飾るかが問題である。


モンドリアン ブロードウェイ・ブギウギ

■ギャラリー(原題Boogie Woogie)

監督:ダンカン・ウォード
脚本・原作:ダニー・モイニハン
出演者:ジリアン・アンダーソン
   :アラン・カミング
   :ヘザー・グラハム
   :クリストファー・リー
公開 :イギリス 2010年4月16日
上映時間: 94分
製作国:イギリス
製作費:$6,000,000

以下は、モンドリアンとダミアン・ハーストの作品集

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