そこにある一瞬は、まさにタイムレス
失われた時の流れも、そこでは息づいている
失われた記憶を集めて…ここに。
写真は、過去の一瞬を切り取ったものである。
そこには時の流れが、ほんの少しだけ止まっている。
街の景色も人の表情も、その瞬間を境に二度と戻らない。
その一瞬を記憶として留めていく、それが写真機だ。
時が止まったそこにあるのは、失われた過去の記憶である。
しかし、それは現在に繋がっている。そして未来にも。
時を超えて、タイムレスにどこまでも。
そして、それらは時に人々の記憶を呼び覚ます。
忘却の彼方から、何かがそこにあると言っているかのように。
失われた時の流れも、そこでは息づいている。
by cragycloud
船橋の古町で
@ Funabashi, Chiba, JP 2012
古い食堂の佇まいとモダンな女性の装いとの対比が面白い。時の流れが一瞬にして入れ替わったか、混じりあったかしたようだ。
偶然出会った「界隈」の膨大な写真群!
先日、「界隈」に関する記事を書いたときに発見したのが、「Kai-Wai 界隈」というサイトであった。そこには、東京都内及びその近郊の街の記憶が多数掲載されていた。その数たるや膨大なものであり、当方もすべてを見た訳ではない。
当方は、あまり写真に詳しい方ではない。アートに興味・関心はあるが、どちらかといえば絵画作品が中心である。したがって、写真家はあまり知らないという訳である。そんな当方が、一瞬でその写真に魅入られたのが界隈の写真群であった。
それが何故なのかは、よくは分からない。しかし、とても気に入ったのは間違いないことである。とにかく、写真に魅了されたのは珍しいことだった。蜷川実花さんの華麗な写真に惹かれても、界隈を撮った写真に惹かれるとは思っていなかった。
その「Kai-Wai 界隈」にあった写真の作者が村田賢比古氏である。この写真家・村田氏がどのような方なのかは全然知らない。当方は経歴などには一切興味は無い。したがって、なんの先入観もなしに作品だけで魅了されたのであった。
あまりに気に入ったので当方のサイトで紹介したい(生意気ですが)という想いが募り、村田氏に連絡をして承諾を得た上でこうして記事を書いている次第です。当然ですが、村田氏の作品は「Kai-Wai 界隈」で見ることができます。
しかし、まだ知らない人も多くいるに違いない。当サイトの紹介記事が、村田作品に触れるきっかけになれば幸いです。個人差はありますが、きっとその魅力に嵌まる人がいることは間違いない。そのように当方は思います。
なお、冒頭部分に書いたコピーのような、詩のような文章はあくまで気分として読んで頂ければ幸いです。村田作品に感じた当方の「イン・ザ・ムード・フォー・ラブ」を込めた感想です。ちなみに、当方は文章のプロではありません。
ここに掲載した作品はほんの一部です。村田氏の膨大な数の作品は、以下のサイトで見ることができます。よろしければご覧ください。
村田賢比古氏の作品集「時差ボケ東京」は以下で購入できます。
ちなみに、アマゾンでは中古しか扱ってないようです。
・ラブガーデン (京島)
・ブックダイバー (神保町)
・青 木 書 店 (堀切菖蒲園)
新橋で空を仰ぐ
@ Shinbashi, Minato, Tokyo 2013
そびえ立つのは日テレと電通か?。その下にへばりつく様に見える低層階のビル群が愛おしく思えるのは何故か。
まるで元気飲食店街
@ Kagurazaka, Shinjuku, Tokyo 2014
神楽坂にこんなところが…。ずいぶん前であるが、神楽坂にあるディスプレイの会社に友達がいて、ときどき訪ねていたがちっとも知らなかった。
目黒のプチガウディ…その後
2006-11-25 @ Megurohoncho, Meguro, Tokyo
こんなのあるんだ?。ちょっとびっくりである。当方は、ながく目黒(下目黒)に住んでいたが知らなかった。どこだこれは。
2012-03-10 @ Megurohoncho, Meguro, Tokyo
プチガウディのその後らしい。どうやら違法建築であったようだ。
サイドストリート@渋谷
@ Udagawacho, Shibuya, Tokyo 2013
グラフィティと古い民家との対比が時代を感じさせてくれる。このあとどうなるだろうか、などという余計な想いが過る。
三日 渋谷駅前交差点
@ Shibuya, Tokyo, JP 2013
渋谷駅前の正月風景。ちなみに当方も1月3日生まれである。
これはまさにアートか。なんて思うぐらいに見事な配置され具合である。ジャンクアートというものに、どこか通じるところがあるような…。
六本木のアンダーワールドの一角か。なんて思わせる暗闇とその向こうには六本木の怪しい輝きが垣間見える。
抽象表現主義のような雑草が織りなす美。いうなれば「雑草表現主義」か。これが六本木にあるとはいかに。
冒頭写真:視覚的暖気団 KitaAoyama, Minato, Tokyo 2015
ウィンドーディスプレイとそこに映り込んだ街並。
なお、掲載した写真の版権は村田氏にあるのは言うまでもありません。
当サイトでは、村田氏に許可を頂いて掲載しております。村田氏への連絡は、「Kwai-Wai 界隈」サイトの問い合わせからしてください。
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