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■アート|アメリカン・ポップ・アート展

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ポップ・アートは、美術の商業主義!?

美の20世紀〈16〉ウォーホル (美の20世紀 16)
ポップ・アートのカリスマ、ウォーホルの創造の秘密に迫る!!
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アートは軽くてもいいんだという概念をもたらした!違うかも

ポップ・アートが登場した60年代は、音楽の世界でもビートルズやローリングストーンズをはじめとしたポップ・ミュージックが花開いた時代でもあった。50年代の抽象表現主義以降、ネオダダ等を経て登場したポップ・アートは、アメリカの美術が世界の中心であることを確立し、それを不動のものとした。日常のありふれた品々や物事を題材とするポップ・アートは、かつてデュシャンが提示したレディメイド作品の如く、アートの概念を覆す出来事であった。

その多くは、一見すると軽い表現が特徴であり、芸術のもつ陰気臭さとは無縁のものであった。代表的作家であるアンディ・ウォーホルは、ハリウッドのスターをはじめ、多くのセレブを題材として肖像作品を制作している。それは、ダブロイド誌を飾った粗雑な写真にビビッドな色を重ね塗りしたような表現が特徴であった。万人が好むことを想定した商品パッケージの如く、甘く、派手な色合いで人々を誘惑するが、その裏には多くの隠喩が隠されていた。

これが、ポップ・アートの隠された秘密であった。

日常の裏に隠された真実とは何か!。それを問い続けたのが、ポップ・アートであった。違うだろうか。しかし、一方では、その成功の余り美術の商業化を進展させたのも、間違いないだろう。かつて、陰気くさい、難しい芸術を身近な存在とした功績の裏で、美術=投資、金儲けという概念を促進させたのである。ニューヨークの画廊は、この潮流に乗って世界中にポップ・アートを売り込んだ。それ以降、現代美術に投資する一大美術ブームは衰える気配がないようである。

国立新美術館で開催される今回のアメリカン・ポップ・アート展は、一収集家の作品が中心のようである。日本初公開となる、ウォーホルの「200個のキャンベルスープ缶」という作品が目玉のようである。

以下は、ポップ・アートに関連する資料本!リンク先へは写真をクリック!

Andy Warhol Prints: A Catalogue Raisonne 1962-1987

ポップ・アート (25周年)

アメリカン・ポップ・アート展
会期/2013年8月7日(水)~10月21日(月)
会場/国立新美術館 企画展示室2E
〒106-8558 東京都港区六本木7-22-2
http://www.nact.jp/exhibition_special/2013/american_pop_art/index.html

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