ニューペインティングのアイコン!
夭折の天才アーティスト
ジャン=ミシェル・バスキア(Jean-Michel Basquiat、1960年12月22日 – 1988年8月12日)はニューヨーク市ブルックリンで生まれたアメリカの画家。グラフィティ・アートをモチーフにした作品で知られるが、グラフィティとの関係はあまりない。
苗字の発音はフランス語の名前なので本来は語尾の t は発音されないが、地元のニューヨークではそのまま英語発音でバスキアットと呼ばれることがある。ハイチ系アメリカ人。1988年、ヘロインのオーバードーズにより27歳で死去。
生涯が映画『バスキア』として1996年にアメリカで映画化され、死後もその生涯と作品は注目を集める。監督はジュリアン・シュナーベル。ジェフリー・ライトがバスキアを演じた。
タムラ・デイビスが監督したドキュメンタリーフィルム『バスキアのすべて』が、2010年12月日本でも公開された。(以上、ウィキペディアより)
ニューペインティングまたは新表現主義とも云われる。1970年代後半から1980年代中ごろまで美術市場を支配した現代美術の様式である。それまでのコンセプチュアル・アートやミニマル・アートの難解さにうんざりしていた美術界に熱狂的に受け入れられた。感情をぶちまけた様な、情動的な表現方法が特徴である。
代表的な作家として、アメリカではジュリアン・シューナーベル、デビッド・サーレ、ジャン・ミッシエル・バスキア、ドイツではアンゼルム・キーファー、イタリアではフランチェスコ・クレメンテなどがいる。
情動的表現が魂を揺する
自分は、バスキアを西武美術館で観たと記憶している。ニューペインティングの作品を集めた企画展だった様に記憶しているが、定かではない。記憶にあるのは、手作り(たぶん)のキャンバスに殴り書きした様な筆致の作品である。
それは、木枠が大きくはみ出し無理矢理キャンバスを貼付けたような形状の物を3つぐらい繋げた大きな作品であった。写真で観て感じていたより、粗野でなく乱暴な筆致もテクニックが感じられた。と記憶している。
バスキアの分厚い画集を一冊持っているのだが、洋書なので作品の写真を観るだけである。出来れば何が書かれているか知りたいと思うのである。彼が何を考え、どんな生活背景を以て作品を創っていたか興味がある。
シューナベルが撮った「バスキア」、ドキュメンタリー「バスキアのすべて」も観たが、もうひとつわたしの興味を満たしてはくれなかった。しかし、27歳で逝去とは、あまりにも早過ぎである。
映画のジェームス・ディーン、ロックのジミー・ヘンドリックスやジャニス・ジョップリンのように、バスキアはアート界の夭折のアイコンとなったのである。
ドキュメンタリー「バスキアのすべて」のなかで、バスキアのエピソードがいくつか紹介さている。そのなかで、コレクターがアトリエを訪れた時の出来事が印象深い。
コレクターが赤いソファーに合う作品はどれかしらとバスキアに聞くと、それに彼は怒り狂い、そこらにある物をぶちまけて帰れと云ったそうである。きっとピュアだったんだろうね。決めつけるのは良くないが。彼の盟友であるシュナーベルなら、きっと作品を高く売りつけたと思うが…。
バスキアの作品は、いまではベラボーに高いはず作品数はそれほど多くはないし、なにしろ彼はもう描かないのだ。
画像引用:https://www.cinra.net/report/201909-basquiat_gtmnmcl
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