表参道はシャンゼリゼになれない?その必要はない!
原宿・表参道の最近のブランド建築群!
表参道周辺は、文教地区に指定されている!何か問題がある?
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2011年3月の大震災の後、米版ヴォーグの編集長であり、映画「プラダを着た悪魔」のモデルとなったアナ・ウィンターは、日本の活性化を目的に表参道でファッションショーを企画したそうである。しかし、それは警察の介入によって実現しなかったそうだ。ちなみに、当時の都知事も賛成の意向を示していた。それでも、規制の壁に阻まれたようである。
関連記事を書いたのは、フランス人の方である。この方は、表参道に劇場や映画館がないのは、おかしいと指摘している。また、それらの規制を緩和すべきとも書いている。そうしなければ、シャンゼリゼになれないと。
その規制とは、表参道界隈は文教地区に指定されていて、イベントなどの開催にはいろいろと規制が掛けられるようである。しかし、一方そのおかげでパチンコや性風俗の出店が押さえられている。なんとも、痛し痒しの状態である。この記事を書いたフランス人の方は、日本のある種特殊な事情には、通じていないのかもしれない。規制緩和した途端、すぐにでも、あの表参道にパチンコ屋が出店するだろうし、当然、性風俗もである。
個人的には、この記事のようにシャンゼリゼになる必要性はないと思っている。外人さんは、すぐに自国の文化と比較したがるから、なぜ表参道には劇場や映画館がないのかと指摘しているが、表参道からは、青山通り、あるいは明治通り、どちらからでも15分も歩けば渋谷である。渋谷まで出れば劇場も映画館もある。これで充分ではないか。
そもそも、明治神宮という背景を考えれば、その近くにパチンコや性風俗の出店を許す規制緩和は、出来ないだろうと想像する。しかし、それでいいのではないかと思うのである。
もしパリのシャンゼリゼに、パチンコ屋が出店した場合どう思うだろうか。その違和感に地団駄踏むに違いない。それと同じである。表参道に、パチンコ屋や性風俗はいらない。ましてや、それを許してしまうかもしれない。文教地区を解除する規制緩和はいらない。と思う次第である。
表参道の風景
表参道は、シャンゼリゼになんてなる必要はない
昨今の表参道は、海外高級ブランドのショップが立ち並ぶことで、それこそシャンゼリゼのような様相を帯びてきた。それを歓迎する層がいることも事実だろう。しかし、表参道および原宿地区の魅力は、単なる高級ブランドのファッションストリートで成り立っている訳でない。
この地区に多くの客が押し寄せるのは、整然と整理された表参道と、その裏にある竹下通りや裏原宿、さらにはキャットストリートやその他もろもろの界隈性から構成された街というものが、最大の魅力として集客に貢献しているはずである。路地から路地へという界隈を楽しむことができるのが、原宿・表参道である。
このような魅力を持つ街は多くはない。下北沢や吉祥寺もそれに近いかも知れないが、しかし原宿・表参道の界隈性には遠く及ばない。ましてや、建築家や官僚によって出来た街ではない。この唯一無二の特殊性を無くしたら、客は遠ざかり街から活気がなくなるだろう。
だから、高級ブランドばかりの街にしてはいけない。シャンゼリゼなんかになる必要はない!。と思う次第である。みなさんは、如何に思うだろうか。
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